35/42
裏設定②
裏設定 図書館での運命
海斗が初めて玲を見かけたのは、作品冒頭の日より数週間前だった。
数学書を探していた海斗は、一人の少女が難しそうな本を抱えながら、窓際で静かに空を眺めている姿を目にする。
その時は声を掛けなかった。
しかし、なぜかその光景だけは忘れられず、後に図書館で再び出会ったとき、海斗は「この人と話してみたい」と初めて自分から行動を起こした。
海斗は後に「あの日が、自分の人生で一番重要な分岐点だった」と語っている。
裏設定 祖父との約束
幼い海斗は、祖父と毎週日曜日に数学の問題を解くのが習慣だった。
ある日、祖父は海斗に言う。
「世の中には、まだ誰も知らない数字がある。」
「教科書に載っているものを覚えるだけじゃない。君自身が新しい数学を見つけるんだ。」
その言葉は、海斗の心に深く刻まれた。
祖父が亡くなったあとも、その約束だけは忘れることはなかった。
だから海斗は、いつか誰も見つけていない数の世界を証明しようと決意した。




