表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偏差値20の頭脳戦~頭が全ての学校で誰よりも馬鹿なはずなのに、なぜか無双してモテてしまう~  作者: 松竹梅竹松
第2章 生徒会選挙

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/206

第2章 第28話 友だちの作り方

〇雅




「狼煙、斉賀を保健室に運ぶぞ」

「はっ!」


「……亀川。推薦した者が不正をした以上、お前も処分は免れないだろう。……いままでご苦労だった」

「……はい」



 3年生徒会の3人が殴られて気絶している斉賀さんを連れてステージを後にする。



「沙耶、蓮司の意図はわかった?」

「わかったけど……10分はほしいです」


「よし、とりあえず離れよう。霊御に妨害されたらあたしたち運動神経悪い組はどうしようもない」

「じゃあ放送室に……」



 外村さんからスマートフォンを受け取った樹さんと出田さんが駆け足で逃げていく。



 残ったのは私、霊御さん、龍華さん、斬華さん、如月さんの5人。その内龍華さんと如月さんは、推薦人を明かして死刑判決待ち。



 私は。私は……どうする。霊御さんにつくか、樹さんにつくか。



 どちらが、正しい……!?



「霊御さ、ま……!」



 私が悩み動けない間に霊御さんの前に滑り込んだ如月さんはそして。



「なんでも、します……! だから退学だけは、許してくださいぃ……!」



 土下座をし、完全降伏した。



 無様だとは、言えない。一歩間違えれば私がああなっていてもおかしくなかった。本当に、紙一重だったんだ。



「霊御様……。霊御様ぁ……ひぃっ!?」



 返事をもらえないことに恐怖を感じた如月さんが、霊御さんの顔を見てさらに恐怖する。



 無理もない。顔を歪め、怒りを露わにする霊御さんなんて、A組の私でも初めて見た。



 だが如月さんが原因というわけではない。ずっとああだった。赤道さんが現れてから、ずっと。



「ああああいつっ!」

「がっ!?」



 怒りを隠せない霊御さんがその感情のままに、土下座する如月さんの頭をローファーで思いきり踏みつける。



「あいつ! あいつ! 赤道っ! あのゴミのせいで! 私と蓮司との蜜月が! 邪魔されたっ! あのゴミの! ゴミのせいでっ!」

「がっ! ぐっ! ぁがっ!」



 何度も何度も踏みつけられた如月さんの悲鳴が、幕で仕切られて密閉されたステージに木霊する。聞くに、堪えない。



「あぁ朔夜……いたのですね」

「は……はい! 私を……許して……!」

「ふぅ……。別にあなたのことを退学にする気はありませんよ」



 一度深呼吸し、平静を取り戻した霊御さんがいつもの薄い笑みを浮かべて如月さんを見下ろす。



「斉賀さんが降りたので、6位のあなたが5位に繰り上げになります。これで生徒会の一員ですね」

「ありがとうございます……! ありがとうございます……!」



 頭の上から足がなくなった如月さんは、床に何度も頭をぶつけながら頭を下げる。このままでは中卒だったんだ。地獄から天国への復活。きっと如月さんの心には霊御さんへの信仰心しかないだろう。



「元々朔夜は生徒会に必要な人材であり、私のお友だちにふさわしいと思っていました。あなたの明るさは第1学年生徒会にないものですし、利に聡く行動が早い点は評価に値します。ぜひ私のお友だちになってください、如月」

「は、はい……! ありがたく、お受けします……!」



 今までで最も深く深く、如月さんが頭を下げる。……霊御さんの友だちの証。苗字の呼び捨て。



 そしてそれは同時に、奴隷契約の締結。如月さんは心を折られ、霊御さんの配下になってしまった。



「では、今日のメインディッシュに移りますか」



 そして霊御さんは舌なめずりをし。



「龍華、私のお友だちになってください」



 もう1人の友だち候補を獲物に捉えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ