表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偏差値20の頭脳戦~頭が全ての学校で誰よりも馬鹿なはずなのに、なぜか無双してモテてしまう~  作者: 松竹梅竹松
第2章 生徒会選挙

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/206

第2章 第5話 10人会議

「さぁどうぞ。お入りください」



 ホールでの所信表明を終えた俺たち10人は、霊御さんの部屋に招かれていた。A組は超高層ビルの一層丸々使え、基本的に持て余すらしい。なので女子の部屋なのに女子の部屋感は一切ない。悲しい。



「蓮司蓮司っ、私の隣どうぞっ」

「んー」



 部屋には馬鹿みたいに大きな円卓しかなく、真っ先に一番奥の席に座った霊御さんがやけに高いテンションで俺を呼んできた。



「蓮司と隣に座れるなんて光栄です。楽しみましょうね」

「てかさ、円卓って本来上座とかないから。どこ座っても一緒だからね」


「ええもちろん私たちは平等です。それとも美季は私の方が上だと思っているのでしょうか」

「あんたさぁ……」



 ため息をつきながらも、美季はもう片方の霊御さんの隣に座る。本当は霊御さんのことが好きなのだろうか。



「全員席につきましたね。それでは会議をはじめましょうか」

「会議っつってもさ、あたしら全員敵同士じゃないの?」



 当然のように始めた霊御さんに、如月さんが当然のような質問をする。



「実際の選挙でも多くは政党に入り、組織で戦っているでしょう? ましてや今回は1人につき5人に投票できる。これは明らかな団体戦です。なので5人グループを2つ作ることを提案します」



 それは……霊御さんの言う通りだと思う。元より俺は龍華や斬華に助けてもらうつもりだったし。



「でもそのチーム分けは?」

「簡単です。私、蓮司、美季……」

「ストップ。それはあんたに都合のいいチームでしょ?」



 楽しそうにチーム分けをする霊御さんを美季が遮る。わざわざ霊御さんの隣に座ったのは主導権を渡さないためか。



「あたしが提案するのは2年推薦と3年推薦で分かれること」

「でもそれは禁止されてるんじゃないのー?」

「禁止されてるのは具体的な誰かを教えること。ちゃんと規約は読んどいた方がいいよ、如月さん。あと蓮司も」

「俺なんも言ってないじゃん!」



 まぁ読んでないんだけどさ!



「まず2年推薦組、手挙げて」

「ストップです、美季。まずその分け方をするメリット、デメリットを教えてください。あと蓮司も手下げてください」



 先走った……。手挙げてって言ったじゃん……。



「……いいや、先に誰が2年推薦か確認したい」

「そうでしょうね。このイベントは2年推薦の方が有利ですから」

「!?」



 その発言が衝撃だったのは俺だけではなく、龍華や斬華も表情に出さないようにしながらもわずかな驚きを見せた。



「霊御さぁ……今あたしがはな……」

「簡単な話です。一昨年は保守派ですが、去年は革新派が勝利しています。単純に考えて今年も革新派の方が数が多いと見ていいでしょう」



 ましてや今年の1年は借金のせいで現状に不満を持っている人が多い。そうなると革新派……つまり変えたいって方だよな。そっちの方が数が多いというのは納得だ。



「では美季、決を採っていいですよ」

「チッ。はい、手挙げて」



 美季が舌打ちし、手を挙げる。それに続いたのは俺、龍華、斬華、出田さん、如月さん、渡牙さんの6人。つまり10人中7人が2年派だということになる。



「あら、7人も集まりましたね。どなたか勘違いされているのではないですか?」

「そうだね……。ここから2人、減らさないといけない」



 有利と聞けば裏切ってでも2年派に入ろうとする人もいるだろう。対して霊御さんたちは、余った2人を受け入れるだけでいい。こっちが手間取っている最中に選挙活動ができるんだ。これで五分……。いや知らんけど。適当なこと言った。



「どうします? 私としては組み直してもいいのですが」

「いいよ……これでいこう。みんなもそれでいい?」



 特に反論は出ない。みんな他に案が思いつかないのだろう。フッ、所詮は勉強だけが取り柄の連中。真の頭の良さとはこういうことを言うのだ。



「俺やっぱ3年組だった気がするっ!」



 勢いよく手を挙げそう叫ぶ。秘技、スパイ作戦だ。これで霊御さんたちの作戦を全て丸裸にしてやる。



「……や、蓮司だけは無理。無理だから」



 さすがは歩く嘘発見器、美季。俺のスパイ作戦を見破っているようだ。でも口に出すとか馬鹿だな。みんなにバレちゃう。だから俺に負けて裸になるんだ。……ん? なんかみんなの空気が重い……。



「君、永夢さんっしょ?」

「話になりませんね。スパイのつもりでしょうが、あなたがいないところで会議をすればいいだけのこと。それに偽の情報を掴まされるとなぜ思わないのでしょうか」

「くそ……さすがA組……!」



 舐めていた。3年組である杭座さん、斉賀くんも俺の嘘をお見通しのようだ。だが、



「いいではありませんか! 蓮司っ、私たちは仲間です! お友だちになる日も近そうですねっ」

「っしゃぁっ!」



 よっし! 霊御さんを騙すことができたっ!



「やった龍華斬華っ! 俺絶対情報掴んでくるからっ!」

「息子ができたらこんな気持ちなんだろうなぁ……」

「まだいける……! 卒業までに絶対まともな人間にしてみせる……!」



 龍華と斬華が何かを言っていたが、とにかくこれで全体会議は終了となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ