ロリータ少女をナめてはいけない。
「なぁスーラ」
とアカはスーラに話掛けるが、
「何?」
と素っ気なく返される。
「おい!オレ何か悪いことしたか!?」
「存在自体が悪い、産まれてきたことが悪い、行動全てが悪い」
「ひどい!!」
アカは涙目でそう言った。
☆
今ユキとミウの前には右腕を腰にあて、ニヤけながら偉そうに仁王立ちしている可愛いロリータ(教員)だ。
突然ロリータ(教員)がしかめっ面になり、「今お前、私のことを可愛いなどと思ってはあるまいな」と怒マークを頭の上に浮かべているかのように言うが、このロリータ(教員)は読心の力でも持っているのだろうか。
「思ってないですよ?」
「ま、それはよしとして。限定結界」
ロリータ(教員)がそういい終えるとユキとミウを囲むように青白く光る光線が引かれたかと思うと、光線は真上に一直線にのびる。結界だ。限定結界は結界魔法の一つ。対象と座標を定め、その対象を取り囲む結界をつくり出す魔法。結界の発現時間は魔力のある限り半永久的に発現することが可能。本来、結界魔法は使用者の高い技術レベルが必要なため、このロリータ(教員)は中々出来る魔法術師だとわかる。
ユキとミウは抵抗なく、結界に囲まれる。ユキは溜め息をつくと何か悪いことしたかなぁ、と呟くと、ユキとミウの結界にひびがはいる。瞬く間にひびは結界全体に広がり、結界はまるでそこにもともと無かったかのように、跡形もなく消える。
割れたのではなく、消えた。
「ほう、今年の首席さんは少々やるようだな」
ロリータ(教員)は口をにやっとさせながら、誰にも聞こえないくらい、小さな声でそう呟いた。




