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第十八話:シルフィさんの爆乳お風呂奉仕

(注意報)

正直、書いてて自分で恥ずかしかった……。

読んでいて具合が悪くなりましたら、速攻でブラバすることを強くお勧めします……。

「こちらが浴室ですね。……では、失礼して」


これがもし、俺のよく観ていた異世界アニメだったとしたら──……。


主人公はムッツリの癖に(絶対そう!)純情くん気取って『わわわ! や、やめ……、な、何してるんですかぁー!?』とか、またアホみたいなこと抜かすんだろうが……。俺は超現実主義者まともなオスなので、そんな超くっだんねーリアクションは取らないの!


”スルスルスル……”と音がする。


「ふむふむ、お、お……ぱっ! いや、でかいなァァァァ!!!」


じかは、はじめてだ。(凄ぇ薄い)

というかお風呂入るの俺だよね? なんで脱ぐの?


「火属性魔法で、すぐに沸かせますので」


シルフィさんは、俺の鼻の先数センチの距離で、熱心に詠唱を唱えはじめた。女神もミラさんも大きいけど、シルフィさんンのはその比じゃない爆乳だ。


「では、失礼いたします」


そう言って俺の背後に回ったシルフィさん。


「お背中を流しますね」


「へ!?」


次の瞬間、服を脱がされ始めた。


「ちょちょちょちょちょ!! ストップストップストップ!!」


(あ、やっちまった)


不覚! 普段から「俺なら、そんな反応見せねーわ!」と馬鹿にしていた”テンプレ反応リアクションを、俺自身が無意識に取ってしまった。


「汚れが残るといけませんので、全部脱いでくださいまし。……それとも、ご奉仕が足りませんでしょうか?」


シルフィさんは、少し困った顔で首をかしげる。なんなんだ、このご都合テンプレ展開のような流れは。


「失礼致します」


めっちゃ当たってるのは嬉しいのだが、せめて電気を消して欲しい。ビビってるわけでも、純情ぶってるわけでもない。俺の自信のない部分ちっちゃッを、明るい場所で見られたくないだけだ。


「あ、あの、シルフィさん!?」


「はい? なんでしょう」


「あ、明るいと落ち着かないんだよね、……俺」


たまらずそう言ってしまったが、普通に聞けば意味不明だ。しかしシルフィさんは特に何も疑っていない模様。


「……そ、そうでしたか。では……電気を消しますね」


そう言って照明スイッチに手を伸ばしたところで、シルフィさんが足を滑らせた。


「あっ──っ!」


”ドン!”と派手な音がする。


柔らかい……。

いや、柔らかすぎる!!

顔面が完全に、神聖なる爆乳に埋まってしまった。


例えるならば、運動会の大玉転がしで、女子にカッコいいとこ見せようとして──大玉の下敷きになってた奴…………みたいな?


(……めっちゃ白組!)


「も、申し訳ありません!! い、今のは、事故で……!!」


顔を真っ赤にするシルフィさん。


「事故なら、しょうがないじゃん?」


そう言ったあと股間に違和感が。


「あの、手っ!」


「す、すみません!!」


秒で手をどけるシルフィさん。

それはそれで、ショックかもしれない。


というわけで、馬鹿にしていた異世界テンプレ、マジで優秀すぎる……。


 敗 北 !


その後、シルフィさんに促されて、俺は浴槽に体を沈めた。

彼女は浴室の外で正座して、申し訳なさそうに謝り続けていたが、本当の地獄の、サービスはここからだった。


「ご主人様、お湯加減はいかがでしょう?」


「ん……もう少し熱くてもいいかなー」


「承知いたしました。では、もう少しだけ」


俺は軽い気持ちで言ったのだけれど、次の瞬間、浴槽の底からボコボコと音がし始めた。


「いや待って! 『もう少し』の概念が俺と違うよ!? これ沸騰してんじゃん!」


お湯が完全に煮え始め、俺は、鍋の中の具材と化していた。


「現実的に考えて!! 熱すぎだよぉぉぉー!!」


俺は死を覚悟するほどの絶叫をあげる。するとシルフィさんも魔法の手を休めたのか、お湯の温度が急激に下がっていき、最後は温泉レベルまで落ち着いた。


「……失礼いたしました。どうやら現実的ではありませんでしたね」


(この人、癒し系の見た目に反してエゲツナイ人だよ……)


「……ふぅ。現実的に考えて、異世界の風呂は命がけすぎるだろ」



シルフィさんの「沸騰サービス」から命からがら生還した俺は、脱衣所でバスタオルを巻きながら、風呂上がりのイケメン顔をティアラに見せるため、今日も、自分の中で一番カッコイイと思う角度と表情の研究に余念がない。


(うん、今日もイケてるわー)


……そういえば、亡くなったうちのケンじいちゃんが、よく『風呂は熱いのが一番だ。肌が真っ赤になるくらいじゃないと菌が死なないぞ』なんて無茶苦茶なことを言っていた。


リビングに戻ると、ティアラが引きつった笑顔で部屋の奥を指さした。


何事かと見ると、そこには正座して自分の膝をポンポンと叩き、笑みを浮かべたシルフィさんがいた。


ティアラが「どうすんのよ!?」という顔で、俺を睨みつける。


「さあ、ご主人様。こちらの膝へどうぞー。耳の奥に溜まった、この世界の不要なノイズを、根こそぎ掃除して差し上げます」


「いや……ま、嬉しいことは、嬉しいんだけどさ……」


俺は何か嫌な予感がするんだよね……。


お風呂上りで上気した肌。白さを通り越してピンクがかっている。スベスベで柔らかそうな太もも。彼女はその太ももの上に強引に俺の頭を固定した。


うん。感触は最高だ!


なのに。耳元で聞こえるのは「キィィィィン」という、研ぎ澄まされた金属の不穏な音だ。


「……待って、シルフィさん! 『それ』電動耳かきみたいな音出してるよ!? ホントに大丈夫なの?」


(って言うか、異世界に電動耳かき?)


「じっとしていてくださいね? うふふ、一瞬で終わりますから」


彼女の手が動こうとした、その瞬間だった。俺の脳裏に、ふと、どうでもいいはずの記憶が蘇る。


──祖母の、杏ばあちゃんの、あの話だ。


杏ばあちゃんは、昔から耳掃除が得意だった。いや、正確には「得意だと思い込んでいる人」だった。しょっちゅう耳から真っ赤な鮮血を流してたっけ……。


『いいユーマ? 人ってのはね、耳の裏をちょっと刺激されると、急に力が抜けることがあるんだよ』


そう言って、いつも嫌がる俺を、無理やり捕まえては試していた。正直、当時は完全に迷信だと思っていた。。


(どうせ、ダメ元だ)


「シルフィさん、ちょっと失礼!」


俺は膝枕されたまま、彼女の首筋──耳の裏あたりに手を伸ばした。狙いも何もない。ただ思い出した場所を、適当に。


「えいっ」


指先で、軽く突いた。


「……ひゃぃんっ!?」


次の瞬間、シルフィさんの手から耳かきがポロリと落ちた。


あれほど余裕たっぷりだったメイドさんが、顔を真っ赤にして、文字通り力を失ったようにその場に崩れ落ちる。


(その拍子に”特大まん丸白餅”も、左右にぷるると揺れていた)


「あ、あれ……? ンン……。ご、ご主人様……今、何を……? なんだか、魔力が霧散して、力が入らな……っ」


(……え? マジで効いたの?)


自分でやっておいてなんだが、正直いちばん驚いているのは俺だった。現実的に考えれば、ただのツボ押しだ。ご都合すぎると、自分でも思っている。


背後で、その一部始終を見ていたクロムのおっさんが、カッ、と目を見開いた。


「……待て。今の動き。いや、そんなはずは……」


独り言のように呟いたあと、宙を見上げた。


「似ている。ケン・モーリーが使っていた技と……動きが、あまりにも似ている」


(いや誰だよ!)


おっさんの癖に中二病的なことを言っている(お可哀想に……)


「だが……おかしい。あれは誰にでもできるような代物ではなかったはずだ」


(まだ言ってんのかよ)


おっさんは腕を組み、唸るように続ける。


「偶然か? それとも、まったく別の技が、似た形になっただけなのか……」


(知らんがな)


シルフィさんも、バッシュの阿呆も、黙って聞いている(馬鹿馬鹿しい)


戦闘系のツボでもなければ、あなたは死んでる系のツボでも、ましてや久々に再会した同級生の女子が持って来た高い壺でもない。


つーか。

ケン・モーリーって誰だよ……。

【謝罪】

「ゲーッ!!」 はい!すぐに吐いちゃってください!(背中とんとんするんで)

正直……これほど申し訳ないと思ったことはありません。

私自身ショックなので、今日は一話だけの投稿にとどめます……ごめんよ~(気持ち悪いおれで…)

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