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238話 王国へ

 ユージは国境で立ち止まっていた。管理している情報と照らし合わせるために、元々少し時間を取られるようになっているのだが、やけに人の出入りが多い。皆忙しいようにユージには見えた。汗をかき、顔色が悪いものもいる。足が震えているものもいる。



「死ぬ訳じゃないのに、そんなに無理しなくても。」



 そんなユージの独り言は忙しい彼らには届かない。戦争に行く彼らにそれを聞かれなかったのは幸いなのだろうか。


 彼らを優先して通しているために、ユージが審査されるのは遅くなる。ユージも何かあるのだろうとは気づき始めていたが、それが戦争だと思うはずがない。何かイベントが行われるのか。はたまた強力な魔物でも出たのだろうかと思っていた。戦争だと知ったらユージはどうするだろうか。人間のユージがいる。白い人のななしの姉妹と、魔物のライムとツキとでパーティーを組んでいる。魔族のミカと仲がいい。天使は関わりがないが、これだけ他種族と関わっているユージがどこに味方するべきだろうか。白い人達や魔物のように傍観するというのもありだろう。しかし、知らないのだからそんなことはユージは考えない。


 ユージはやっと呼ばれた。検問はユージを照合すると、質問してきた。



「帝国の7大ダンジョン、ホイステームのダンジョンをクリアされましたか? されていないまま帝国を出る場合、帝国に戻るまでクエストが停止させられますが。」



 出られません、と言わないのはユージが軽々抜け出せることを聞いたからだろう。



「終わらせた。王国に出る道はここだろ? 次は王国のダンジョンをクリアしに行こうと思ってさ。」


 検問はそれですんなりと通してくれた。王国の中心まで向かったが、イベントらしきものは見当たらなかった。ユージの歩行スピードからすれば国境であった人を追い抜いているはずなのだが。

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