第8話「感想」
上映前の雫
「上映時間は六時って書いてあるのに、最初の十分間くらいはまったく関係ない映画の予告が始まるって一体どう言うことなのかしら? 客をなめているの?
私達はこんなどうでもいい予告を見に来たわけじゃないの!
だから、さっさと上映する映画を流しなさいよってことなのよ!」
「雫、そろそろ予告も始まるから静かにしようか?」
予告が上映されている時の雫
「ね、ねぇ……歩? なんか、さっきから出てくる予告がガチものホラー系映画の予告ばっかりなんだけど……これ、本当にこの後に『青冬』が始まるのよね……? まま、間違って別のゲートとかに入ったとかじゃないわよね!?」
「雫、もう直ぐ本編が始めるから黙ろうね?」
上映開始数分後の雫
「あ、歩ぅ……なな、なんかこの映画おかしいわよ……?
あ、貴方、間違って『呪輪』のチケット買ってないでしょうね? ね?
だって、だって……開始直後に出てきたカップルの男性……変な呪いみたいな音と共に土の中に引きずり込まれちゃったわよ!?」
「雫……黙って見ようか?」
上映中盤の雫
「歩ぅ~……あ、貴方……絶対に許さないんだからね……。
ここ、この『学校一の美少女』である私を騙して『ガチホラー映画』を――ヒィイ! みみみ……見せるなんて……きゃぁあ!
ナンデェ……どうして……もうイヤァ~、お家帰るぅ……」
「怖いなら外に出ればいいのに……」
「こんな暗い中一人で歩けるわけ無いでしょ! べ、別に……足腰が震えて立ち上がれないわけじゃないんだからね……!?」
上映終盤の雫
「ぴぃ……ぴぃ……私は何も聞こえない見えない……あ、歩!
わわわ、私にこんなモノを見せた罰として腕を貸しなさい!
とと、特別に……この『学校一の美少女』である私が貴方の腕に抱きつくという名誉を与えなくても――ぴゃぁああ!? あ、歩ぅ……ッ!」
「…………」
雫が俺の腕に思いっきり抱きついてきてる……。あぁ、雫っておっぱい大きいなぁ~。
結論、ホラーは最高だった。




