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鍛治氏
セナはちらりとキティンを見る。キティンも少し戸惑った様子で眉をひそめる。
「……まあ、新入りを募集してるのは確かだけど」
「お前、何者だよ?」
セナが腕を組みながら問いかけると、男は面白そうに目を細めた。
「俺か? 俺はカナト・ファルノス。隣の大陸から来た鍛治師だ。」
「鍛治師?」
キティンが目を丸くすると、カナトは腰に下げた小型のハンマーを軽く持ち上げて見せた。
「まあな。戦いもある程度はできるし、武器の手入れも任せとけよ。お前たち、旅に出るなら装備のメンテくらいは必要だろ?」
セナとキティンはまた顔を見合わせる。確かに、鍛治ができる仲間がいるのは悪くない。
「……面白そうなやつじゃん。」
セナがぽつりと呟くと、キティンも少し考え込みながら「でも、本当に一緒に旅をするなら、ちゃんと話を聞かせてもらうわよ?」と念を押す。
カナトは肩をすくめ、余裕そうに笑った。
「いいぜ。ただ、その前に何か食わせてくれねえか? 昨日からまともに飯食ってねえんだよ。」
「……まずはそこからかよ。」
セナは呆れながらも、カナトを連れてギルドの食堂へと向かった。




