↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
船讐  -空飛ぶ船から始まった物語-  作者: 梅犬丸
第一部 船編・獣国編
34/63

支える者・支えられる者

翌朝、セナは目を覚ますと、キティンが隣で静かに眠っているのに気づいた。昨朝のあれから、彼女が涙を流しながら眠りにつくまで寄り添っていたのだ。セナはそっと立ち上がり、部屋を出る。


廊下を歩いていると、アキレアと出くわした。彼は微笑みながらセナに声をかける。


「おはよう、セナ。キティンはどうだった?」


セナは少し照れくさそうに頭をかく。


「おはようございます。ええ、なんとか落ち着いて眠れたみたいです。」


アキレアは安心したように頷く。


「それは良かった。昨夜はありがとう。妹のこと、よろしく頼む。」


セナは真剣な表情で頷いた。


「もちろんです。彼女は大切な仲間ですから。」


その時、ブレンネンデスが食堂から顔を出し、二人に手招きする。


「おお、二人とも。朝食の準備ができたぞ。早く来い。」


セナとアキレアは顔を見合わせ、笑いながら食堂へ向かった。


食堂には、リリーとカサブランカも既に席についていた。リリーが明るく声をかける。


「おはよう、セナ君。昨日は大変だったわね。」


セナは微笑みながら席に着く。


「おはようございます。ええ、でも大丈夫です。」


カサブランカが心配そうに尋ねる。


「キティンはまだ寝ているのかしら?」


セナは頷く。


「はい。少し疲れているようなので、もう少し休ませてあげてください。」


ブレンネンデスが大きく頷き、食事を配り始める。


「そうだな。キティンが元気になるまで、皆で支えてやろう。」


その時、食堂の扉が静かに開き、キティンが現れた。少し恥ずかしそうにしながらも、微笑みを浮かべている。


「おはよう、みんな。」


全員が彼女に視線を向け、温かい笑顔で迎える。リリーが席を勧める。


「おはよう、キティン。こちらに座って、一緒に朝食を食べましょう。」


キティンは頷き、セナの隣の席に座った。セナが優しく声をかける。


「よく眠れたか?」


キティンは少し赤くなりながらも、微笑んで答える。


「うん、ありがとう。」


和やかな雰囲気の中、家族と仲間たちは朝食を楽しんだ。キティンの心にも、少しずつ安らぎが戻ってきているようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。