修行…
「セナ!起きて!早く!」
キティンがまた今日もビンタを入れようとした瞬間、セナは危険を察知して目覚めた。
「んん…」
「セナ!今日からお父さんたちが修行をつけてくれるんだから早く起きなさい!」
「修行って何…?」
セナがそう言った直後、キティンがセナの腕を引っ張って外へ連れていった。東の空が茜色に染まり、薄い霧が地面を這っていた。冷えた空気が肌にまとわりつく時間帯だ。
「セナ!おはよう、今日から2週間みっちりしごいてやるからなぁ!ハァハァハァッ」
セナの背筋に寒気が走った。
「修行って何をするんですか…?」
セナが問いかけた。
「まずは基本的な剣の太刀筋を教える、アキレア少し良いか?」
ブレンネンデスとアキレアが剣を構えた。
直後、刃がぶつかる鋭い音が耳をつんざき、火花が弾けた。風が裂かれるような音とともに、アキレアが半歩後退する
直後、ブレンネンデスさんの豪剣が横一筋に逃さんと言わんばかりに食いついたが、
アキレアさんがそれをいなし、右脚から蹴りを放った。
「いい動きになったな!アキレア」
ブレンネンデスが笑いながら言った。
「父さんこそ、更に剣が重くなっていたよ」
アキレアが謙遜した。
「まぁ、動きを学ぶだったら見て実戦だ」
ブレンネンデスさんが剣を置いた。
「セナ君!さぁそこの剣をとりたまえ、私と一戦やろうじゃないか」
ブレンネンデスがセナに戦闘を申し込んだ。
[こんなの、目で追うだけでも精一杯なのに……俺が戦う?]
セナは眠いのと恐ろしい気持ちを振り払いながら剣を持った。
「アキレア、開始の合図を頼めるか?」
アキレアは頷いた後、開始の合図をかけた。
直後、予想外に動いたのはセナだった。
セナはこの時、昔見たティア姉の剣術を思い出していた。
セナが右後ろに回り込む。直後、剣を腰あたりに構え振りかぶった。
が、直後、ブレンネンデスが予想外に剣を地面に刺し、後ろに振り向き拳を放った。
拳が迫るのが見えた。避けなきゃ――そう思った瞬間、体全身き衝撃が響いた、視界がなくなりった、次に感じたのは、冷たい土の感触だった。
セナは意識を失った。
[…これ…死…ぬ…]
「ちょっとお父さん!流石に遠慮なさすぎでしょ、いきなり獣剣の舞の1つを使うなんて!」
キティンが少し怒った。
「すまない…予想以上に早くて、更に綺麗な筋ができていた」
ブレンネンデスが少し焦った様子だった。
「とりあえず、倒れたセナ君に回復を」
リリーがセナに治癒魔法を使った。
『治癒魔法中級・治癒の心!』
柔らかな光がセナの頬を包み込む。じんわりとした温もりが広がり、痛みが溶けて消えていく。腫れていた肌が元の滑らかさを取り戻していった。
「んん…あれ、俺顔を殴られて…?」
セナが目を覚ました。
直後、キティンが話しかけた。
「セナ!大丈夫?お父さんったら遠慮なく殴っちゃうから!」
セナが顔の形を確認しながら答えた。
「うん…多分大丈夫」
キティンはホッとした顔をした。
「まぁ、大丈夫なら良かった。次は私の番だから見ててね!」
キティンは張り切って言った。




