寝起き
「セナ! ……セナってば! いつまで寝てるのよ、もう朝よ!」
キティンは腕を組み、眉をひそめてセナを見下ろしていた。
「ん……んー……」
セナは寝ぼけた顔で目を開け、ぼんやりと体を起こそうとした。
「えいっ!」
パァンッ。
「いってぇぇぇ!」
セナは飛び起き、顔を押さえて驚きの表情を浮かべた。
「ふぅ、ようやく起きた? 今日はギルドで初めて仕事を受けるんだから、早く支度をして!」
キティンは苛立ちながらも、どこか安心したように言った。
「う……」
セナは体を重そうに引きずり、半開きの目でキティンを見つめた。
キティンはにやりと笑う。
「次にこんなに寝てたら、もっと強いビンタするからね?」
冗談めかしていたが、その瞳には本気の色も宿っていた。
[……次からは早く起きるようにしよう]
セナは枕をぎゅっと握りしめながら心の中で反省した。
「はい、これ服! さっさと着替えて。朝ごはんはもう用意してあるんだから!」
キティンは服を渡しながら急かした。
「わかった、わかったから……」
セナは寝ぼけ声で返事しつつ顔をしかめた。
10分後。
「早く髪も整えて!」
キティンはセナの寝癖に気づき、呆れた顔をする。
「デッシッ!」
セナは勢いよく寝癖を直した。
「よし! これで完璧!」
ピョンッ。髪が再び跳ねた。
「どこが完璧なのよ……」
キティンは額に手を当てて溜め息をついた。
「とりあえず、朝ごはん食べに行くわよ」
彼女は苦笑しながらセナを促した。
食堂に入ると、ブレンネンデスが明るく声をかけてきた。
「おはよう! キティン、セナ! 朝食の準備はできてるぞ!」
「ええ! おはよう!」
キティンは嬉しそうに返事をする。
テーブルに料理が並べられた。
「これは……何の肉ですか?」
セナは目を輝かせながら尋ねる。
ブレンネンデスは胸を張って答えた。
「サンダーチキンだ! 舌が痺れるがクセになるぞ!」
「うわ、うまそう!」
セナの目はさらに輝いた。
みんなで食事を始める。
「ふぅ、あつっ……」
キティンは食べ物を冷まそうと必死に息を吹きかけていた。
「……キティン、猫舌なのか?」
セナは思わず笑ってしまう。
「べ、別にいいでしょ! 猫族はみんなそうなの!」
キティンは顔を赤らめて言い返す。
「ははっ」
「こら! 年上をからかわないの!」
キティンは頬を膨らませ、真剣に怒ったふりをする。
セナは慌てて頭を下げた。
「ごめん、ごめん!」
「……ま、わかればいいのよ。それにしても、今日の朝食も美味しいわね」
キティンは頬を緩ませながら食事を続けた。
「そう言ってもらえると、朝から狩りに行った甲斐があるよ!」
ブレンネンデスは誇らしげに胸を張った。
食後、セナが満足そうに手を合わせる。
「ごちそうさまでした!」
「じゃあセナ、ギルドに行くわよ!」
キティンはにっこりと笑って声をかけた。
「ああ!」
セナは元気よく返事し、二人はギルドへ向かう準備を整えた。
キティンはよくセナがずっと寝ていると起きる時ビンタをしますがあれ実はまだ全然本気でビンタしてないんですよ、本気のキティンのビンタをセナにしちゃうとセナの顎の骨ぼろぼろになっちゃう程強くてキティンの必殺技とも言えますねw




