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船讐  -空飛ぶ船から始まった物語-  作者: 梅犬丸
第一部 船編・獣国編
16/63

ギルド!

セナはギルドカードを手にして、満面の笑みを浮かべた。

「よーし! ギルド登録できた!」


キティンもにっこりと笑う。

「おめでとう、セナ! この前、温度魔法の本を見ただけですぐ習得してたから、適性があるとは思ってたけど……まさか四大魔法全部とはね。私は温度魔法の《火炎・下級》と、回復魔法を《初級》までしか使えないから、本当に羨ましいわ。それにしても……セナが13歳だったのには驚いたよ!」


セナは照れ笑いを浮かべた。

「そういや、魔法とか剣術の“級”って色々聞かれたけど……あれってどういうもんなんだ?」


キティンは少し考えてから答える。

「“級”っていうのは、魔法や剣術の難易度や性能の目安ね。例えば魔法だと、この前セナが使った《火球》は初級。私がよく使う《フレイムエンチャント》は下級。剣術なら、王道の守護流や猛攻流みたいに誰でも使える基本技から、才能がなきゃ使えない特殊な流派まであって、級が上がるにつれて威力や応用も桁違いになるわ。」


セナは首をかしげながら尋ねた。

「じゃあ階級分けって、具体的にはどんな感じなんだ?」


キティンは真面目な顔で説明を始めた。

「魔法なら――

•《初級》:1日〜1週間で習得可能。誰でも扱える基本魔法。

•《下級》:才能がないと習得に時間がかかる。1ヶ月〜半年ほど。ゴブリンの集落程度なら壊せる威力。

•《中級》:1年〜5年ほどで習得可能。大岩を砕く威力。

•《上級》:熟練の冒険者がようやく扱える。大きな家を吹き飛ばせるほど。才能必須。

•《覇級》:城壁をも破壊可能。王国騎士団長クラスでも使えない人がほとんど。

•《猛級》:街を壊せる規模。習得できるのは天才の中の天才で、一生をかけるレベル。

•《聖級》:国を滅ぼせる魔法。普通の魔法書には載っておらず、未踏破ダンジョンなどにしか存在しない。

•《神級》:大陸を滅ぼすとされる力。伝説の勇者や龍、六神聖と呼ばれる存在しか扱えない。


――とまぁ、こういう感じね。」


セナは目を輝かせてうなった。

「なるほどなぁ……すげぇ世界だ……」


その時、セナのお腹が鳴った。

「ぐぅぅぅ〜……」


キティンが思わず吹き出す。

「ふふっ、お腹空いたのね。食堂に行きましょうか?」


セナは照れながら頷いた。

「頼む!」


⸻


二人はギルド併設の食堂へ向かい、メニューを開く。


「セナは何か食べたいものある?」


セナは悩みながら答えた。

「リス肉のステーキもいいし、シエル草のサラダも美味そうだなぁ……」


キティンはメニューを指さした。

「これなんてどう?」


「それにする!」


⸻


十分ほどして料理が運ばれてきた。


「お待たせしました。こちらブラックオレオリングリズリーのステーキ肉、二人分です。」


二人は声を揃えて答えた。

「ありがとうございます!」


「じゃ、いただこう!」


「ええ!」


セナは肉を口に運んで、目を見開いた。

「うまっ……! ジューシーなのにコリコリして、ほんのり甘みもある……!」


キティンも頷く。

「でしょ? 私、この肉大好きなの。噛みごたえがあって、溢れる旨味が最高なのよ〜!」


二人は笑い合いながら、楽しい食事を終えた。


⸻


ギルドを出る時、キティンが声をかける。

「またギルドに用があったら来てね!」


セナは上機嫌で言った。

「あの肉、また食べたいなぁ!」


「気に入ってもらえて嬉しいわ! ……ところでセナ、泊まる場所ってある? ないよね? だったら私の家に来なよ。家族も歓迎してくれるはず。だってセナは冒険者仲間で、パーティなんだから!」


セナは思わず呟いた。

「……いつの間にパーティ組んでたんだ、俺……。まぁいいか。」


少し考えた後、にっこりして言う。

「ああ、じゃあお世話になるよ。本当にありがとう!」


キティンは嬉しそうに笑った。

「決まりね! もう日も暮れるし、急ぎましょう!」


こうして二人は、キティンの家へと向かった。


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