ギルド!
セナはギルドカードを手にして、満面の笑みを浮かべた。
「よーし! ギルド登録できた!」
キティンもにっこりと笑う。
「おめでとう、セナ! この前、温度魔法の本を見ただけですぐ習得してたから、適性があるとは思ってたけど……まさか四大魔法全部とはね。私は温度魔法の《火炎・下級》と、回復魔法を《初級》までしか使えないから、本当に羨ましいわ。それにしても……セナが13歳だったのには驚いたよ!」
セナは照れ笑いを浮かべた。
「そういや、魔法とか剣術の“級”って色々聞かれたけど……あれってどういうもんなんだ?」
キティンは少し考えてから答える。
「“級”っていうのは、魔法や剣術の難易度や性能の目安ね。例えば魔法だと、この前セナが使った《火球》は初級。私がよく使う《フレイムエンチャント》は下級。剣術なら、王道の守護流や猛攻流みたいに誰でも使える基本技から、才能がなきゃ使えない特殊な流派まであって、級が上がるにつれて威力や応用も桁違いになるわ。」
セナは首をかしげながら尋ねた。
「じゃあ階級分けって、具体的にはどんな感じなんだ?」
キティンは真面目な顔で説明を始めた。
「魔法なら――
•《初級》:1日〜1週間で習得可能。誰でも扱える基本魔法。
•《下級》:才能がないと習得に時間がかかる。1ヶ月〜半年ほど。ゴブリンの集落程度なら壊せる威力。
•《中級》:1年〜5年ほどで習得可能。大岩を砕く威力。
•《上級》:熟練の冒険者がようやく扱える。大きな家を吹き飛ばせるほど。才能必須。
•《覇級》:城壁をも破壊可能。王国騎士団長クラスでも使えない人がほとんど。
•《猛級》:街を壊せる規模。習得できるのは天才の中の天才で、一生をかけるレベル。
•《聖級》:国を滅ぼせる魔法。普通の魔法書には載っておらず、未踏破ダンジョンなどにしか存在しない。
•《神級》:大陸を滅ぼすとされる力。伝説の勇者や龍、六神聖と呼ばれる存在しか扱えない。
――とまぁ、こういう感じね。」
セナは目を輝かせてうなった。
「なるほどなぁ……すげぇ世界だ……」
その時、セナのお腹が鳴った。
「ぐぅぅぅ〜……」
キティンが思わず吹き出す。
「ふふっ、お腹空いたのね。食堂に行きましょうか?」
セナは照れながら頷いた。
「頼む!」
⸻
二人はギルド併設の食堂へ向かい、メニューを開く。
「セナは何か食べたいものある?」
セナは悩みながら答えた。
「リス肉のステーキもいいし、シエル草のサラダも美味そうだなぁ……」
キティンはメニューを指さした。
「これなんてどう?」
「それにする!」
⸻
十分ほどして料理が運ばれてきた。
「お待たせしました。こちらブラックオレオリングリズリーのステーキ肉、二人分です。」
二人は声を揃えて答えた。
「ありがとうございます!」
「じゃ、いただこう!」
「ええ!」
セナは肉を口に運んで、目を見開いた。
「うまっ……! ジューシーなのにコリコリして、ほんのり甘みもある……!」
キティンも頷く。
「でしょ? 私、この肉大好きなの。噛みごたえがあって、溢れる旨味が最高なのよ〜!」
二人は笑い合いながら、楽しい食事を終えた。
⸻
ギルドを出る時、キティンが声をかける。
「またギルドに用があったら来てね!」
セナは上機嫌で言った。
「あの肉、また食べたいなぁ!」
「気に入ってもらえて嬉しいわ! ……ところでセナ、泊まる場所ってある? ないよね? だったら私の家に来なよ。家族も歓迎してくれるはず。だってセナは冒険者仲間で、パーティなんだから!」
セナは思わず呟いた。
「……いつの間にパーティ組んでたんだ、俺……。まぁいいか。」
少し考えた後、にっこりして言う。
「ああ、じゃあお世話になるよ。本当にありがとう!」
キティンは嬉しそうに笑った。
「決まりね! もう日も暮れるし、急ぎましょう!」
こうして二人は、キティンの家へと向かった。




