表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/31

主人公視点①

sideカレン・ストレンジャー


私の名前は、カレン・ユナイデット


しかし、今はストレンジャーの姓を名乗ることを強要されている。


私は、父を知らずに育った。周りの友達には父親がいるのに、どうして、私にはいないのか不思議に思い、一度だけ母に聞いたことがあった。


その時、母は寂しそうな表情をしたため、幼いながら聞いちゃいけないことだと理解した。


父がいない分、母は私を愛してくれた。


近所の人も皆やさしく接してくれたため、全然寂しくなかった。


生活のため、母と一緒にパン屋で働いて、一人で近所の花屋で働いた。


15になったある日、趣味の悪い馬車に乗ってきた男性が訪れてきた。


男性は、ストレンジャー男爵の使いのものだと名乗った。


貴族と聞いて、私と母は渋い顔になった。


貴族に良い印象を持ってないからだ。


ここを治める貴族は自分勝手に税を上げ私腹を肥やしている。


すぐに追い出したかったが、男爵の使いという男は横柄な態度で家に入れるよう要求してきた。


貴族に逆らっても良いことはないため、渋々家に入れることにした。


男性は母が淹れたお茶を不味いと言った。


こめかみに青筋が浮かぶ。

母もこめかみに青筋を浮かべながら、男性に要件を聞いた。


「そこにいる小娘は、庶民とはいえストレンジャー男爵の血を引いている。亡くなった男爵の子供の代わりに育ててやるから寄越せ」


男は傲慢に言いはなった。


「ふざけるな!カレンは私の娘よ!犬猫のような扱いをするな」


男性の言葉に怒った母は、お茶を男性に掛けた。

男性は驚き、母を憎しみのこもった瞳で見つめ


「この件を断ったこと後悔しますよ」


と言い、馬車で走り去った。


「母さん、ここから逃げましょう?」


「大丈夫よ。貴女は何の心配も要らないのよ」


貴族からの報復を恐れた私が逃げようと言っても、母は大丈夫と言って笑った。


このとき、母と共に逃げなかったことを今でも後悔している。


貴族の使いが訪れてきた翌日、花屋での仕事を終えた私が家に帰ったら、そこには、血塗れになった母が倒れていた。


「だから言ったのに。バカな女だ」


あまりの現状に呆然としている私の後ろから、昨日来た貴族の使いが話しかけてきた。


こいつが犯人だと確信した私は、騎士団の駐屯所へ走った。しかし、そこには昨日までいた顔見知りの騎士は誰一人居らず、醜い笑みを浮かべた騎士がいただけだった。


ここに私の味方がいないことを理解した。


力が抜けへたりこんでしまった私は、追いかけてきた男に男爵家へ連れていかれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ