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友達視点⑤

カレンは、マナー講師や仕立て屋が来る度に雇い主……マリンにお礼の手紙を渡してくる。


マリンはその手紙一つ一つに目を通し、励ましの手紙を送り返す。


そのやり取りは、あしながおじさんとジュディのようだった。


「マリン様よろしいでしょうか?」


カレンとマリン(匿名)が、マナー講師や仕立て屋を通して文通を初めて、3ヶ月がたったある日、カレンが特別室で公務を行っているマリンを訪れてきた。


「どうかしましたか?カレン様?」


目が潤み、頬が赤くなっているカレンをみて、マリンは驚きの表情を浮かべた。


目線で、私に氷の準備を頼み(私は、学院内でマリンの秘書的役割をこなすようになっていた。)、椅子から腰を上げた。


「カレン様……」


「わたしとお友達になってください!!」


俯いてプルプル震えるカレンにマリンが話しかけると、カレンはガバッと顔を上げて、マリンに「友達になって欲しい」とお願いをしてきた。




何?


このデジャブは?



「まぁ…カレン様。嬉しいです。こちらこそカレン様のお友達にして下さりませんか?」


「マリン様……!!

わたしのことはカレンとお呼びください」


「カレン……では、私のこともマリンと呼んでください」


「マリン……」


「カレン……」


「…………」


え?


何?



お互い見つめ合って、頬を赤くして…この百合的展開は?


別に百合的展開は嫌いじゃないわよ?どちらかと言えば好きよ?


それに、マリンとカレンの仲が良ければ私の死亡フラグは銀河の彼方に飛んでいくわよ?


でもね


「マリン……」


「カレン……」


「あぁ、マリン」


「あぁ、カレン」


私のこと置いていかないでよ


ぐすん…





マリンとカレンが正気に戻った後、カレンは私とも挨拶を済ませた。


その後、私達は特別室でお茶会を開いた。そこで、マリンは初めて自分がカレンにマナー講師と仕立て屋を派遣したことを話した。カレンは驚いた目を丸くして驚いた後、改めてマリンにお礼を言った。



カレンが友達になった後、カレンも一緒にクォーツ家で勉強を始めた。


カレンは今までの勉強の遅れを取り戻すように、主に貴族の子息が知っていなければいけない基本的な知識や国の内政についての勉強に勤しんだ。


マリンもそれを応援した。クォーツ家の書庫を解放し、本の貸し出しも行った。


クォーツ家に置いてない本は、学院の図書館にも借りに行った。


苦手な剣は、毎日素振りを行っていた。



ある日、マリンに借りた本をリリスに破られてしまったと相談を受けた。


「図書館で見かけた」

と言えば、図書館に走っていった。


まぁ、次の日には


「親切な方が本をくれた」

と喜んでいたけど。


リリス・バレンシア…許しまじ





その後も、カレンは愛用の剣が折られたり、水をかけられたり数多くの嫌がらせだをリリスとその取り巻きから受けた。


もちろん、その証拠はバッチリ私とマリン、そしてカレン自身により確保済み。


クォーツ家執事長直伝の情報収集術は凄い。


後で聞いた話だが、実はこの執事長、前職は王妃の情報収集関係の教育係だったらしい。マリンもこの執事から手解きを受けている。




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