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Chime ―チャイム―   作者: 夏影
第一章 キッカケ
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第三十六話

 いつもの屋上に夏の風が吹き荒れる。


「おい、日向の奴、地球の平和を守るんだとよ」

「フン、あんなのがそんなセリフ言えると思って?私だってそんなのは許せないわ!!」


「なよいなてっやもにんなはにりわういくよかといなせるゆらえまおやい!?」


「もうあたしだってあんな平和で仲良しな一葉日向達、そして偉そうに命令する青梅和がイライラするんだっつーの!!」


 クラスのまとめ役・青梅和おうめなごみ。いくら周りが言うことを聞いていなくても、同じ年齢の人間に命令するなどという行為は彼女には許せなかった。


「それに少々気になんだよ、あいつがなんでお節介焼こうとするのか。まあ理由を知れたらそれを利用して信念を叩き折ってやるけどな。」

「あぁ…それを平然と実現可能な感じに語れるお前がすげぇ。ところで貴様は青梅和の信念を折ってどうしたいんだ?」

「別にどうもしねぇよ。制圧したいわけでもあいつに勝ちたいわけでもないからな。あたしはただ黙らせたいだけだ。大人しくしてくれれば全く問題ない!」

「…とすると、青梅和が叱らなくなり…一葉日向たちはどうなるのだ?」

「…確かにあいつらを見ていると青梅和がめたくなるのも分からなくもないんだが…あたしは青梅和を黙らせるために一葉日向やその友達みたいなやつらを倒す段階がある。」

「ふん…この神は一番一葉日向が生意気で気に食わないのだが青梅和もついでに潰してやろう…貴様が一葉日向の方がついでだろうとなんでもいいが、とにかくこの神は奴らに勝ちたいのだ」

「…なんともな…、お前は素直というか素直じゃないというか。そもそも青梅和を気にしなくてもいいような気はするのだが…」

「それは和とやらを黙らせるためにポキポキの人を倒す段階を踏むのと同じように、ポキポキの人に勝つために和を倒す、みたいな感じじゃないのかしら?」

「まあ、一葉日向を倒す一心でならその手はありだ。」

「…青梅和を倒すかどうかか…」


「ただあたしには目障りだ。日々の生活に邪魔が入るのだから排除するしかない。

団結しよう的な精神は許せねぇが軽く同志と協力する程度なら問題はねえ。幸いここは戦場じゃないからな。」


「もしかして、貴様…」

「あたしたちに?」


「決めたぞ、あたしはおめーらに協力する。せーぜー足引っ張らんようによろしくするぜ。あとあたしが協力するからには青梅和は潰す段階が含まれるぞ」


「やはりな…しかしこの神たちに協力者か、珍しいな?いや当然か…この神に従わない日向達の方がよっぽどおかしいはずだ…」


「そうね、神でもそのすぐ近くに高貴な私がいることも忘れないでほしいのよ」


「『本当にそんな二人を無視できる方も凄いですね…』と妖精が呟いて…おります…」


「あんた、なんか今日沈んでない?」


「『はい…ちょっと…』と妖精がささいております…。」


「どうせまた占い結果が悪くて落ち込んでるんだろ」


「占いか…もろに影響受けてるな…その影響を受けるから運勢は当たってる風になったりすんのかね…そんなことよりどうすんだおめーら、よく考えりゃ始業式の日から方針決めようとしないでズルズル引き延ばしてきてんじゃねーか?」


「な…なんでその日からと分かる…。」

「いや顔に出まくってたからな…お前はポーカーフェイスが全く出来ないタイプだし」

「なんだと!?」

「それであんた、何か方針というか、作戦とかあるわけ?」


 しんと静まり返った。いや蝉はうるさかった。


「…じゃああたしが考えるぞ」


「どうぞ」


「いい、まずは一葉日向はみての通りとんでもない馬鹿なやつだ、勝負を挑んでこちらが勝てば普通にとぼとぼ帰り、恐らくだが地区をたまに走り回る引きこもりになる。それで一葉日向が降りれば回りに従えられてた連中も沈んで、青梅和は注意する対象がなくなり当然大人しくなるはずだ」


「なるほどな…お前はこの神にふさわしい協力者だな」


「けっだんるてしくりょうきょでんなはれお…?」


「でもよく考えろ、一葉日向側に着くだろう強敵がいるんだ」


「佐倉 水玉…」


「そう、あのチビだ!だから…」


「「最初に潰すは、佐倉 水玉だ!!」」




Chime ーチャイムー 第一章 キッカケ


第三十六話『地球』

これで第一章は終了です。次の話は第一章には含みません。http://ncode.syosetu.com/n9235ca/41/ この話にて第二章が始まります。

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