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Chime ―チャイム―   作者: 夏影
第一章 キッカケ
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第三十四話『廊下』

 あたしは努力とか友情とか絆とか そういうのすっげー嫌いだ。

 なんか青梅和おうめなごみの目指すところって そんな感じのじゃないのかなーって思うんだが、青梅和って本当何様って感じだ!


 いっつもいっつも命令してる感じで…

 あーもう!!とにかくイライラすんだよ!!

 そんなことしたって嫌われるだけだって誰より分かってるはずなのにな、理解しがたい。自分に嘘をついてまでクラスをまとめて、何が楽しいんだ?支配欲どれだけ強いんだよ。


 例えば廊下に大量に貼ってあるこのポスター。青梅和の目指すようなクラスを表したものだろう

 『いじめをなくそう』

 『人の気持ちを考えよう』

 『ポキポキを俺様にくれ』

 …最後のは別問題だった。

 だが、いじめをなくせ?起こってねぇだろ。逆に起こしたくないやつが起こすんだ。

 気持ちを考えろ?考えなくても、分かることだって多々あるんだ。そんなに細かく考えたって、労力の無駄だ。だいたい考える必要ねぇよ、自分のこと一番に考えろ。

 …とにかく青梅和、一葉日向。あいつらだ!



 いつかギッシャギシャのビッリビリのグッダグダにしてやらぁ!!この標語ポスターのように、共に散っていくといいだろう!!!


「どうしたお前、そんなにポキポキ蹴って」


「あーお前か!ちょっと根拠は違うがお前らとやることの趣旨は同じだ。あたしはあいつらが気に食わねぇんだよ!!」

「すごいわねあなた、高貴な私(達)と同じ考えなんて…」

「ああそうだ。動機もだいたい同じだぜ」

「『そのようですね』と妖精が呟いております」


「がうもおといしだたがみごなはれお」


「…でもだからって何なんだ!どうせあたしもおめーらもどうせあの青梅和に従わされて仲良し子吉のハッピーエンド風のに付き合わされるんだろ!!?あたしもう耐えらんねーよ!!」


 そんなつまらん展開にされて、たまるものか!!

 自分が辛いだけだろうが!さっさと諦めればいいものを!!あたしまで辛くなっちまうんだからな!!?


 …今のが心の中の嘘ってところだな。あたしにはそういう嘘をつく理由があるということだろう。

 あたしにはまだそういう考えを持つやつになりたいという願いも、あるのかもな。


「じゃあ…きょ」

「あー、そーいうのいらねぇ。友達もどきとか。あたしらが組んだらそれこそ友情とかなんとかいうやつだぜ?それにお前らの中にはな…あたしの弱点があるんだ」

「私達の中に?意味不明ね…。」

「…友達もどきが誰のことだか、お前はまだ分かってねえのか。まあいい。」

「…?」


「最もあたしはてめぇの青梅和に対する思いを知りたい」


「…この神に従わない者には容赦はしない…。」

「…へえ、そうかい」

 まあこいつは昔、ある意味では青梅和と同じだったんだろう。あたしもまた別の何かが青梅和に似ていたことはあった。


 ただ、もう違う。あたしはあたしだ。大切な人たちなど作らない。友達なんている方が駄目なんだ。この辺の思考は多分こいつのほうがあたしに似ているが…

「ぞるぎすおおがんげつはぞならかきっさえまお。よかのいなてえぼおえまないおかういて」


 似ている…が……聞き取れねえな…


「それより『これからどうするか聞いてくだ さい』と妖精が呟いております」


「………」


「何も考えてなかったのか?」


「ぶっ潰す!!」



 いや、それだけじゃわかんねぇよ!!?

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