第二十五話『エイデイオン』
「お知らせです!今日は高熱により青梅さんはお休みです!以上!」
「へーい」
先生の高めの声に釣られて返事する。あれー?今返事するようなことあったっけー?えーと…ま、いーか。
「ところでー…そういえば今日は通学路で和を見かけなかったなー、何でだろー?」
「…かたていきしなはえまお」
んー…
…誰だ?クラス同じか?学校同じか?見覚えはあるけどなー、
あ、そうか
「ちょくちょくこの人話に入ってくるよなー、なんでだろ?あひゃ」
「だんすだにちくをれそでんな」
…。
何言ってるかさっぱりー
まぁいいやー。
なんだかんだで和はいないみたいだし、多分これで授業中に移動してもだれも怒らないと思う!!
さあ今日は何しよう?
「そうだ!コンビニ行こうぜ!コンビニ前の灰皿のところ、たまにむか」
「ガチのヤンキーじゃん菊野、たばこでも吸うのー犯罪者?」
「グス…さすがにそこまでやらねーよ言い過ぎだ…グス…白夜め…」
んー…気ーとりなおしてー
誰か喋ってねー
「ねえねえ皆!今から全員でエイデイオンいこーよ!!」
あーなるへそ
こういうとき和がいると意地でも止めにくるからなー、いない間に電気屋に行くのはいいなーー
ポキポキうまいなー。
…
「よし、行こう!!」
「イェーーーーイ」
「…けっだんたっいはにかんなみぐ とっぜはれおでんなわんれらてっやでじま」
*****
エイデイオンとうちゃーく。
さすが水玉がいるときは何でか速いなー、あひゃ
「いらっしゃいま…せー…!?」
テーインさんが笑顔で出迎えた。最後が疑問形だったけどーどうでもいいかー
ん、…うぉーゲームがいっぱいだーー!
さてどれ買おうかなー
全部がいいかなー…
あれ?水玉がいないや
「すみませーん」
「いらっしゃいま…せー!?はいっ…何なりとお申し付けくださりらー!!?」
うーん…疑問形にする決まりなのか?
「この店にあるゲーム機とカセット系、全て買わせてくださーい!在庫まで全部よろしくお願いしまーす!」
「…はい?すみませんちょっと…もう一度お願いします。」
「だーかーらー!ゲーム機とカセット系在庫まで全部買いたいの!」
「…はい?あ、それはちょっとさすがに…」
「…ケチだなー☆」
「え…!?」
驚いたっていうのかはよく分からないけど、店員さんがすごい顔してる。どしたんだ?
ていうかー―――…
「そうだ、そうだーーケチだケチだーーーー!!」
「どういう理由か知らねーがさっさと売ってくれよ!」
「……その、他のお客様にご迷惑が…」
ピーン!
水玉が閃いた
「そーだ!まず適当にソフト二本買います!はい一万円!」
「…!??」
さっさと買えばいいのにー店員のせいでー
「え、えーと…お買い上げありがとうございます。おつりは二千八百…」
「おつりはどーぞー!では早速始めるとしよう」
水玉がちょっと待つように行ってポケットをあさりだした。取り出したのは…あ、あれはー。
「はあ……」
「じゃじゃーん!店員さんにはこっちの3DOSあげる!これ使ってゲームしよー!」
「え!!?私がゲームするんですか!?仕事中なので無理ですよ!」
「いやいやこれはお客との交渉するっていう、仕事の一部だってばー!今から交渉というか賭けっていうか…わかんないやゲームしよう!」
この店員と水玉がゲームするらしいー
負けたら諦めずに大金でなんとかする、勝ったら買ってやるって言ってたから…引き分ければ全部買えるんだな。キリッ。
花子[水玉が買ったのは少々古めのパズル系ゲーム『つみだん4』。横から出てくる妙なもの(多分弾丸)を同じ色で縦・横・斜めいずれかに四つ揃えると消えるのが基本ルール。一応書いとくけど水玉は勝ち負け関係なく買い占めるつもりだよ。二人とも頑張ってねー(棒)]
「じゃ、最終ステージの鬼レベルで勝負だよ!」
「ちょい待て最終ステージですか!!?購入されたばかりでは…」
「ん?何ー?新品だからまだ最終ステージなんじゃん」
「???…まあいいです。勝負すればいいんですね」
「ようやくやる気になってくれたな☆…あともう始まってるよー」
「えっ!出遅れました…でもまあカエルのレインコートのガキなどには負けない自信あります私の本気見せてやりますよ」
ぽんぽんぽんぽんぽんチーンドカーン!
これは…
「「い、いきなり7コンボぉ!!!?」」
…なんだ。
「お、お主なかなかやるな…だけど我が軍は無敵だ☆水玉た(・)ち(・)の反撃ターーイム!!」
店員の画面を見ると…
「えぇぇ!?何ですかこれ何しやがった!購入して間もないはずなのに改造でもしたのかこのカエルフードのガキは!」
大量の水玉が撃ち出されてた。
いけー勝てー
「まだまだぁっ!!!」
今度は店員の画面を見ると…
「うわぁ!?ガキガエルが遊び出した!!?だからといって何も起きないし!」
水玉が画面でボール遊びとかいろいろやってた。
「ふっふっふ、水玉たちは遊びながらフィールドを掘り進めているのだよ☆さぁそろそろ出てくるよ!
巨大水玉ー!」
「………」
テは声が出なくなった。あ、なんか勝ってるーいえーい
「デ…デカガエル…フィールドを掘らないと通れないとか反則級のデカさじゃないですか」
「降参するー?」
「あの一瞬の間にそれっぽいことをした様子もなくあれだけ高度な改造をするだなんて…」
「聞いてる?降参するー?」
「いや…」
テはひざまづいた
「改造の仕方教えてください。できれば弟子にして下さい。また戦いましょう」
「よし。じゃあまずゲーム全部買っていきまーす!」
「おー!!」
「れくてきてっえかみごなくやはうもーあ」
*****
和がいない間、水玉達はエイデイオンとタヤマデンキのゲーム機系を買いつくしーのゲームコーナーで遊びまくりーの超高級のレストランで食事をしーの超高級ホテルで遊びまくって泊まったとさ。めでたしめでたし。




