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魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜  作者: 三日月未来(みかづきみらい)


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第91話 ドメーヌ城関係者宿舎

 ルシアは我慢できなくなってメリウスを呼び出した。

ルシアは正装の水色のイヴニングドレス姿でメリウスを迎える。


 メイド長のクローラが部下にメリウスのドレスを用意させた。

 ルシアの秘書セーラはいつもと変わらない緑色のパンツスーツを着用している。


 ルシアにディナールームに招待されたメリウスはクローラとセーラの後ろに続いた。


 迷路廊下の途中で、ランティス王子、ティラミス王子と合流する。


「ルシアさま、これからどちらですか」


「あなたとディナーに決まっているでしょう」


 ディナールームが見えて来た。

メリウスの知らない廊下の端に、白い扉のディナールームが見える。


 出入り口の両側に黒い制服姿の給仕が直立不動で待っていた。


⬜︎⬜︎⬜︎


「メリウスさん、今日は私の隣に座ってください」


ルシア第2王女の言葉に驚くメリウス。


「ルシア王女さま、私はただの魔法使いです。恐れ多くて」


「今日は私からメリウスに相談があるのよ」


 メリウスは心の中でルシアの思惑を察した。


⬜︎⬜︎⬜︎


「メリウスさん、社交本部の受付嬢を覚えている」


「ええ、まあ」


「彼女はルニャという頑固者なのよ。

ーー それで相談なの」


「ルシアさま、私ができることならですよ」


 メリウスにしては、珍しくルシアに先に釘を刺した。

ルシアはメリウスの言葉を無視している。


「メリウス、ルニャは優秀な女性なの。でもね、今は秘書の教育を受けてもらっているわ」


「秘書教育ですか。受付嬢ですよね、彼女は」


「ええでもねーー 彼女は受け付け嬢じゃ勿体無い逸材なのよ」


「それでメリウスに何を」


「実はーー ルニャの教育プログラムスケジュールをなんとかして上げたいの」


「ルシアさま、お話が分からないのですが」


「教育プログラムは、基本だけで3か月、魔法教育は半年以上かかるわ」


 メリウスはルシアの表情で察した。


「なるほどーー ルシアさまは待てないようですね」


「流石、私のメリウスさま」


「ルシアさま、メリウスには御世辞は通じませんよ」


「そうね、人間の姿を見せているだけですものね」


 ルシアは舌をぺろっと出して微笑みをメリウスに返した。


「ルシアさま、メリウスに少し時間をください」


「いいわよ。待つから大丈夫よ」


⬜︎⬜︎⬜︎


 国王秘書クーニャは国王から特命を受け再教育棟に私服兵を従えて向かうことになった。

ルイ・ザード大隊長の同行も決まっている。


 ランティス王子とティラミス王子はドメーヌ城に残り、ルシア第2王女とコットン第1王女を警護する。


「フェリカ、あの男女、まだ泳がすの」


「メリウスさん、唯一の手掛かりですよ」


 2人は男女のアジトを発見して驚く。


「此処って確か、ドメーヌ城関係者の宿舎施設です」


「フェリカ、此処から目が離せないわよ」


「了解です。メリウスさん」


⬜︎⬜︎⬜︎


 妖精フェリカに男女の監視を任せたメリウスは、瞬間転移魔法でドメーヌ城の筆頭執事スペードの部屋に現れた。

スペードはメリウスからの魔法通信で要件を把握している。


「メリウスさん、ご苦労様です」


「スペードさんに関係者宿舎を調べて頂きたいのですが」


「というと、今回の魔法省絡みですか」


「どうも魔法省のスパイは思ったより深く入り込まれているようです」


「分かりました。部下のダイヤ執事に調べさせますので、お時間をください」


お読みいただきありがとうございます。

応援励みになります。


次話エピソードは、

「第92話 ドMじゃあないわ」


「魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア

〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜」


 次話が準備出来次第、

順次公開しています。


三日月未来

(みかづきみらい)

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