第90話 フェリカのお灸
関連登場人物
小金崎隼人 東陽制作の番組ディレクターで菱田財閥の御曹司(46話、85話)
早乙女沙織 女優、優翔玲子の同窓生で元演劇部の部長(46話)
南香織 小金崎の婚約者でスタッフ(48話、85話)
山女京子 小金崎邸の家政婦(48話)
⬜︎異世界滞在中の零の関係者⬜︎
夢月雫 零の双子の姉(58話)
朱雀茜 朝霧女学園剣道部顧問 玲子の同僚(62話)
夢月邸の五人の家政婦(60話)
朝霧女学園の赤色のタータンチェック制服姿のメリウスとフェリカ。
2人は久しぶりに夢月零と優翔玲子を連れ、城の外にあるカフェを訪れた。
零と玲子はメリウスたちから何も説明されていない。
何も異変なく次の日を迎えた。
同席者を変えることにしたメリウスたち。
零の双子の姉の雫と剣道部顧問の朱雀茜が同席する。
その次の日は小金崎隼人と、その家政婦の山女京子を同席させてみた。
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メリウスとフェリカは敵の動きのないことを知り、組み合わせを再び変える。
同席者を小金崎と南香織に変えた日、痕跡魔法でメリウスが見た男女が現れた。
「ねえ、この前の男女がいるよ」
「あの時、車がーー とか変なこと言ってたっけ」
男女の前にイエローシャツのウエイトレスが通りかかる。
白いスーツの男が手を上げ、ウエイトレスを呼び止めた。
「ご注文でございますか」
「その前に、ちょっと教えてくれる。あそこの異国風の人たちよく来るの」
「お客様のプライバシーはお伝え出来兼ねますが見かけますね」
「ありがとう。じゃあ、ハーブティーをお願いします」
男は揉めることなく注文を終えた。
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メリウスはフェリカにテレパシーで伝えた。
[目標が網にかかったわ]
[メリウスさん、どうしますか]
[追跡魔法でアジトを発見しよう]
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「メリウスさん、どうされましたか」
「大丈夫ですよ。小金崎さん、ドメーヌ王国は慣れましたか」
「最近のトラブルでまだ、観光をしていません」
「じゃあ、小金崎さんから頂いた車で観光しましょう」
「でも、此の国にはガソリンスタンドがありませんよ」
「大丈夫、メリウスに任せてください」
「分かりました。楽しみに待ちますね」
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小金崎たちと別れたメリウスとフェリカはカフェの外に出て隠蔽魔法で姿を隠す。
「メリウスさん、さっき男女が小金崎さんたちを尾行していますが」
「困ったわね。フェリカ、あの2人にお灸が必要かしら」
「じゃあ、フェリカが」
透明になったフェリカは男女の背後に廻り込み2人の服に泥水を掛けた。
「ああああ」
男女は驚き、振り返るが誰もいない。
「変だなぁ。今日は帰るしかないね」
「そうね、これじゃあ動けないわ」
「連絡も音信不通ですし、早く戻ろうか」
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怪しげな男女の後ろをメリウスとフェリカが追跡している。
国王秘書クーニャが遠くからメリウスたちを見掛けて首を傾げている。
非常時警戒は2段階緩和された。
主犯が再教育棟に逃亡中が確定していた。
ドメーヌ城の避難棟には一部の者を残し多くは元の場所に戻っている。
ルシア第2王女は、秘書セーラにルニャの秘書教育について尋ねた。
「セーラ、ルニャの教育は長くかかるの」
「ルシアさま、基本教育だけなら、3か月あれば」
「基本だけで、そんなに」
「はい、魔法教育は最低でも半年以上」
「メリウスの魔法でなんとかなれば嬉しいわ」
ルシアは呟いてメリウスのことを考えた。
魔法省の港で海を眺めていたことが遠く感じるルシア。
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次話エピソードは、
「第91話 ドメーヌ城関係者宿舎」
「魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア
〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜」
次話が準備出来次第、
順次公開しています。
三日月未来
(みかづきみらい)




