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魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜  作者: 三日月未来(みかづきみらい)


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88/95

第87話 ルシアさま、お帰りなさいませ

 ドメーヌ城の非常事態レベルは解除されていない。

法務省はが完全に消えたことを知っているのは一部の関係者だけだった。ー


 メリウスからの安全宣言がないまま時間だけが過ぎていく。


⬜︎⬜︎⬜︎


 ルシア王女は姉のコットン第1王女にドメーヌ城への到着を知らせた。


「ルシア、大丈夫。怪我していない」


「ええ、私もメリウスたちも無事よ」


「今、何処にいるの」


「多分、社交本部前」


「じゃあルシア、本部地下に入って」


「入って、どうするの、お姉さま」


「本部の地下から非常棟地下に繋がっているわ」


「初めて聞いたわ」


「私も、最近知ったの」


「とにかく、本部に入って」


「分かったわ。お姉さま」


「じゃあ、ルシア、あとで」


⬜︎⬜︎⬜︎


 ルイ・ザード大隊長を先頭に社交本部の玄関に入るメリウスたち。

メイド服姿の若い受け付け嬢が立ち入りを制限した。


 ザード大隊長は眉間に皺を寄せ、厳しい口調で受け嬢に身分を告げた。


「大隊長、今は非常事警戒の中にあります」


「分かっているが、私たちは関係者だ」


「それでも、非常事態管轄部の許可が必要です」


 ザードの後ろにいたルシアが受け付け嬢の前に出て言った。


「あなた、何様なの」


若い受け付け嬢はおうむ返しに同じ言葉を繰り返す。

流石のルシアも限界を感じコットンに連絡を入れた。


⬜︎⬜︎⬜︎


「ルシアでも困ることがあるのね」


「ええ初めてね」


「ルシア、今の服装は」


「お忍び用の服よ。ちょっとだけ汚れている」


「ルシア、人は身なりで第一印象を受けるのよ」


「そうね」


「おそらく、その人はルシアたちの服装で警戒心が強くなっているわね」


ルシアは頰っぺたを膨らませた。


妖精フェリカが笑っている。

メリウスが口を挟むことはなかった。


⬜︎⬜︎⬜︎


コットンが非常事態管轄に連絡を入れた。

慌てた執事見習いがルシアの前に現れ頭を下げる。


「お前、王女さまに何を言ったんだ。土下座して詫びを入れなさい」


受け付け嬢は頰っぺたを膨らませ乍ら詫びた。

開き直って仁王立ちになっている。


執事見習いは、女の頭を掴み詫びを入れさせようとした。


ルシアが笑い始める。


「いいわ、このことはあとで私が対応します」


「王女さまの手を煩わせなくても」


「いいえ、私が直接に対応します」


受け付け嬢の頰っぺたが急に青ざめ泣き顔に変わった。

メリウスが口を開く。


「あなたはとても幸運な人ですね」


受け付け嬢はメリウスの言葉にキョトンとしている。


「ルシアさまは、いや王女さまは王国で1番優しい王女さまですよ」


メリウスの言葉に安心した女性は膝が崩れて倒れそうになった。


ルシアが手を差し伸べ彼女の小さな身体を支えた。


「あなた、いくつなの」


「はい、16歳の女子高生です」


「じゃあ、私と同い年ね」


⬜︎⬜︎⬜︎


 クローラメイド長が特殊班を数人引き連れ非常棟地下を抜け社交部に出た。

受け付けの奥からルシアの前に現れる。


「ルシアさま、お帰りなさいませ」


お読みいただきありがとうございます。


88話、89話 90話の下書き準備が完了しました。

「第87話 ルシアさま、お帰りなさいませ」を公開します。


「魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア

〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜」


 次話が準備出来次第、

順次公開しています。


三日月未来

(みかづきみらい)


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