第85話 ザード大隊長の魔法スキル
参考メモ
⬜︎異世界に滞在中の湘南の4人⬜︎
小金崎隼人 東陽制作の番組ディレクターで菱田財閥の御曹司(46話)
早乙女沙織 女優、優翔玲子の同窓生で元演劇部の部長(46話)
南香織 小金崎の婚約者でスタッフ(48話)
山女京子 小金崎邸の家政婦(48話)
⬜︎異世界に滞在中の零の関係者⬜︎
夢月雫 零の双子の姉(58話)
朱雀茜 朝霧女学園剣道部顧問 玲子の同僚(62話)
夢月邸の五人の家政婦(60話)
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第86話の下書き準備が完了しました。
「第85話 ザード大隊長の魔法スキル」を公開します。
次話が準備出来次第、順次公開しています。
三日月未来
みかづきみらい
朝霧女学園の新しい制服姿のメリウスが大きな欠伸をした。
隣にはルシア第2王女、妖精フェリカ、国王秘書クーニャの3人が港を眺めている。
離れた場所にザード大隊長、ランティス王子、ティラミス王子がお茶を飲んでいた。
緊迫した張り詰めていた空気は消えている。
魔法省が消えた港に優しく浦風が吹いて頬を撫でた。
⬜︎⬜︎⬜︎
ルシアの水色髪のツインテールが風に揺れ空間に溶けて見える。
フェリカの緑髪が陽を浴び反射した。
クーニャの紫髪のポニーテールが海の反射でキラキラ光る。
メリウスが立ち上がった。
「もう、パワーは回復しました」
「メリウス、心配していたわ」
「ルシア王女さま、ありがとうございます」
「メリウス、水臭いわよ」
「いいえ、そんなつもりじゃありません」
「冗談よ、メリウス」
「じゃあ、ルシアさま、そろそろ戻りませんか」
「メリウス、確認は終わったの」
メリウスは厳しい表情に変わった。
⬜︎⬜︎⬜︎
ドメーヌ城の非常時警戒は1段階緩和された。
日本からの滞在者の行動制限も緩められる。
湘南から来ている小金崎隼人は婚約者の南香織を連れてドメーヌ城に隣接するカフェに出向いている。
かつて侵入者たちの出入りを許したカフェだ。
城の警備が数人、小金崎の処に足早で近付いて来る。
「小金崎さま、執事の命令であなたたちを警護します」
警備は小金崎の言葉を受け入れてなかった。
筆頭執事スペードの命令だけが優先されている。
小金崎は不快な表情を浮かべ乍ら香織に言った。
「メリウスさんたちは、湘南から持ち帰った車をどうしているのかな」
「隼人、メリウスさんは普通の女子高生じゃないわ」
「そうだね。取り越し苦労かーー 」
⬜︎⬜︎⬜︎
小金崎の戯言に耳を傾けている男女の目が光った。
「今の話、どう思う」
「やばいかもねーー 」
カフェで耳を傾けていた男女は魔法省の崩壊を知らない。
「連絡、あった」
「それがないの」
「やっぱり、繋がらない。変だね」
⬜︎⬜︎⬜︎
ドメーヌ城の黄金の避難ルームでコットン第1王女は、双子の妹ルシア第2王女より連絡を受けた。
「ーー という訳でメリウスたちと一緒に戻るわ、お姉さま」
「じゃあ、まだ時間かかるわね」
「普通なら、数日掛かっても不思議じゃないんだけど」
「ルシア、けどってーー 意味ありげな言い方ね」
「お姉さま、お忘れになったの湘南旅行」
「覚えているわ。楽しかったわね」
「その時、内緒で頂いたプレゼントを覚えている」
「ーー 確か、御曹司の小金崎さんが見せてくれたもの」
「そうよ、今、私たちはその中にいるのよ」
「でも、どうやって」
「メリウスがアイテムボックスから取り出したの」
「じゃあ、馬車はどうするの」
「馬車はザード大隊長が私服兵に任せたわ」
⬜︎⬜︎⬜︎
メリウスはザード大隊長に魔法スキルを付与した。
「メリウスさん、異世界の車など全然知らないんだけど」
「大丈夫、大隊長。魔法スキルを感じるでしょう」
「メリウスさん、なんか不思議な力を感じます」
メリウスたちはザード大隊長の運転する車でドメーヌ城に向かった。
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三日月未来




