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魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜  作者: 三日月未来(みかづきみらい)


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85/94

第84話 フェリカ、知恵借ります

第85話の下書きが完了しました。

「第84話 フェリカ、知恵借ります」を公開します。


 次話が準備出来次第、順次公開します。

みかづきみらい


 魔法省に出現した九頭龍の赤い靄は消えた。

すべてが終わる筈だった。


⬜︎⬜︎⬜︎


 メリウスが首を傾げてフェリカに尋ねる。

「フェリカ、あの九頭龍はフェリカの召喚術」


「メリウスさん、そんな魔法術は私にありませんよ」


「あの時、建物に時空魔法を掛けるまでは覚えている」


「メリウスさん、覚えてないのですか」


「フェリカのパワーに背中を押されていたわよ」


「何か起きたんですか」


「意識が急に遠退き、眠くなって」


「分かります。あの時、フェリカも凄く眠かった」


「身体が急に軽くなって空間に浮いていたらしいーー 」


「メリウスさん、あの九頭龍はメリウスさんの使い魔ですか」


「フェリカ、龍を使い魔にしたことないわよ」


フェリカの緑色の瞳がメリウスを見つめて笑っている。


「メリウスさんは眠くなって、小さな黒猫に戻って、新しい制服になったんですよね」


「フェリカ、ちょっと休もう」


⬜︎⬜︎⬜︎


 ドメーヌ城地下避難室でスペードはザード大隊長に魔法通信をした。


「ーー はい、スペード執事」


「メリウスは大丈夫ですか」


「ーー 私の近くでルシア王女さまとご一緒です」


「魔法省はどうなりましたか」


「ーー 跡形も無く消えています」


「じゃあザード大隊長、陛下に伝えておきますね」


「執事、まだ待ってもらえませんか」


「大隊長、意味が分かりませんがーー 」


「メリウスの最終確認が終わってないそうで」


「メリウスはどうしている」


「少しだけ休みたいそうです」


「ーー 大隊長、メリウスに伝えてください。ゆっくり休んでくださいと」


「ありがとうございます。スペード執事」


 スペードは連絡内容をルーク・ドメーヌ国王陛下に報告した。


「ーー 陛下、という訳でメリウスさんの最終確認待ちと聞いております」


「メリウスは、どうしている」


「今は休んでいるそうです」


「スペード、ゆっくり休んでもらってください」


「陛下、ありがとうございます」


⬜︎⬜︎⬜︎


 メリウスは数時間ぶりに目覚めフェリカに尋ねた。


「フェリカーー 何時間くらい眠っていたかな」


「数時間でしょうか」


横にいるルシア第2王女がくすくす笑っている。


「フェリカ、妖精って嘘も1流なのね」


フェリカは照れ乍ら答えた。


「人間時間って苦手なんです」


「そうなんだ、フェリカはね」


メリウスがルシア王女に尋ねた。


「じゃあ、何時間ですか」


「そうね、24時間くらい」


「じゃあ、まる1日じゃあないですか」


「メリウス、いいじゃあない」


「ルシアさま、良くないのです」


「何がーー 」


「最終確認が未完了じゃあ」


「意味が分かりませんよ」


「転移魔法は発動しても確認しないといけないんです」


「それで再教育棟の時は確認に出向いたのね」


「はい」


「じゃあ、まさか時空間で確認するの」


「いいえ、そんな危ないことはしません」


「じゃあ、どうするの」


「そうですね。フェリカの知恵を借ります」


 ルシア第2王女はメリウスを見つめて満面の笑みを浮かべた。


⬜︎⬜︎⬜︎


 魔法省の岸壁に降り立ったドメーヌ国の兵士は白い客船に戻って行く。


 

 魔法省の建物が無い港を、浦風が優しく波を揺らしている。


 お読みいただき、ありがとうございます!

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三日月未来(みかづきみらい)

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