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魔法使いと王女の時空飛行〜女子高生メリウスと王女ルシア〜大魔法で異世界を駆け抜ける〜  作者: 三日月未来(みかづきみらい)


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第80話 国王陛下のご命令

第80話 国王陛下のご命令


⬜︎まえがき⬜︎

 第81話の下書き準備が完了しました。

「第80話 国王陛下のご命令」を公開します。


 次話準備完了後に順次公開しています。

気に入ったら応援よろしくお願いします。

みかづきみらい

 シャメロン元国王は、魔法省の陰謀を傍観していたのではなかった。

元王女のシャロンが、国王室中央に置かれたテーブルに持参した魔法地図を広げる。


⬜︎⬜︎⬜︎


 娘のシャロンが地図の端を指し示して説明を始めた。


「此処の場所に魔法図書館、その南に魔法監視部がある棟

ーー 北側には魔法管理部の棟」


「シャロン嬢、魔法財務部がありませんが」


「そこが元凶だったので分割を父が指示しました」


「というと」


「歳入部と歳出部の予算は王室の管理下に移転されます」


「ドメーヌ城にもシャメロン城にも無いが」


「データ管理は魔法管理部に置かれ監視部が監査します」


「財務部はどうなる」


「歳入部と歳出部が、分割後に別の場所に新しく設置されます」


 シャロン嬢の説明を聞いたルークが疑問を漏らす。


「ーー となると、今の魔法省は機能しなくなるわけだ」


「ルーク、問題は魔法省の抵抗勢力の暴走」


「なるほど、軍部が必要なわけだ」


⬜︎⬜︎⬜︎


 スペード筆頭執事がターニャとサーニャを連れてルーク国王陛下の前に現れ報告した。


「陛下、ドメーヌ城の精鋭部隊がザード大隊長と法務省を包囲しました」


「分かっている」


「残りの部隊は城内に駐留していますが万全ではありません」


「スペード、タイミングよく動かさないと敵に隙を与えるな」


「はい、陛下の周辺にはクローラの精鋭が配置しています。

ーー あのメイドたちは魔法騎士の訓練を修了しています」


「それは、頼もしいがどうする」


「はい、言いにくいのですが、万が一に備えて避難棟の地下へ」


「分かったが、連絡は出来るか」


「避難棟はすべてを完備しています」


「じゃあ、私たちが移動したら、ザードに決行指示を出してくれるか」


「陛下、承知しました」


⬜︎⬜︎⬜︎


 王室専用の避難棟は社交部の地下に繋がっている。

クローラメイド長が国王陛下を部下に警護させ大浴場への地下通路を進んだ。


「クローラ、此処は浴室付近の通路に似ているが」


「はい、そうです」


「避難棟じゃないのか」


「避難棟は、地下だけにあります。

ーー 上には結界に守られた大広場があります」


「そういうことか」


「精鋭部隊のメイドが陛下をお守りします」


「分かった」


 クローラは浴室前を過ぎた。

更に地下に続く通路を降りて行く。


 陛下の前には、元国王陛下のシャメロンと娘のシャロン嬢。


 コットン第1王女は陛下の横に並んでいた。


 上級魔法騎士のターニャとサーニャはコットンの後ろに付き警備している。

クローラ直属のメイド精鋭部隊が前後を挟んでいた。


 蟻の子一匹たりとも通さない厳戒態勢が敷かれている。


⬜︎⬜︎⬜︎


「陛下、到着しました」


 クローラが大きな観音扉に手を翳した。

油圧扉が魔法でゆっくりと開く。


 大きな部屋の入り口が現れた。

入り口の左右には私服兵が配置されている。


 クローラは私服兵に会釈して、その奥の大きな扉に手を翳す。

再び扉がゆっくりと開いた。


 室内から眩しい光が溢れ出す。


「クローラ、此処は」


「避難棟の避難室でございます」


「これは黄金」


「いいえ、金張の壁でございます」


「趣味悪くないか」


「いいえ、地下は光がございませんので」


「なるほど」


⬜︎⬜︎⬜︎


 クローラメイド長はルーク国王陛下とシャメロン元国王陛下を案内するようにメイドに指示した。

ブルーに白いストライプのメイド服の女性たちが素早い動きで陛下に接待を始める。


「クローラ、この子たちは無駄な動き見えないね」


「はい、此処に入れるのは精鋭の中でも特殊訓練を受けた最上級魔法騎士です」


「メイドじゃないのか」


「陛下、メイドですが騎士です」


 ルーク国王陛下は混乱した。

あとで秘書のターニャが陛下に説明する。


 筆頭執事のスペードが報告しにやって来た。


「陛下、包囲の準備は出来ています。ご命令を」


⬜︎⬜︎⬜︎


「クーニャ、あの爆発音は」


「はい、私服兵の報告では魔法省の厨房の不具合の模様です」


「人騒がせな」


 ザードはそう言うと魔法通信でスペードを呼び出した。


「スペード、陛下のご命令は」


「折り返し、ご連絡いたします」

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