第78話 妖精フェリカのバリア
緊迫する79話の下書き準備が出来ました。
78話を公開します。
三日月未来
魔法省の専用港に横付けされている貨物船から作業員が乗り降りしていた。
男たちの会話の一部が近くにいたルシアたちの耳元に届く。
「いやはや、こんな仕事とはね」
「そうだな、物騒な荷物とは知らないから引き受けた」
「どういう意味だよ、おまえ」
「暴発事故で怪我人が何人も出た」
「ええええ、それやばいじゃないか」
「俺たちは日雇いだからな」
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ランティス王子が私服兵の1人を呼んで探りを入れさせた。
私服兵は、現場の出来事をランティス王子とティラミス王子に説明する。
「ーー やっぱり、魔法省の仕業だったか」
「ランティス、どういう意味」
「ルシア、覚えているザード大隊長が怪我した時のこと」
「ええ、知っているわよ」
「その積荷が、そこの貨物船から降ろされている」
「それ、確かなの」
「現場の状況証拠から間違いない」
「分かったわ。ザードに伝えるわね」
ルシア第2王女は、王国専用の通信機器を使ってザード大隊長に緊急連絡を入れた。
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「ルシア王女、今何処に」
「近くにいるわ。それより見つけたの」
「何を」
「証拠に決まっているわ」
「何の」
「ザードを傷つけた武器よ」
「ルシア、クーニャとメリウスに伝えてくれないか」
「分かったわ。もうすぐ合流できるわ。じゃあ、あとで」
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薄明かりの中、船から担架が運び出された。
魔法省の役人が10人ほど、警戒している。
医療関係者は見当たらない。
運搬用の馬車が待機していた。
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妖精フェリカは、メリウスに状況を伝えた。
「フェリカ、ご苦労様、その人たちは生きていないわね」
「メリウスさん、私もそう感じました」
「でも、この状況証拠だけじゃ難しいわね」
「メリウスさん、積荷を差押えますか? 」
「ザード大隊長、それが一番ですけど空振りは許されないのよ」
クーニャが言った。
「なら、私が行くわ」
「クーニャはメリウスと一緒にいて、私服兵を増員させるから」
「ザード大隊長、何人くらいですか? 」
「ルシアと合流しても足らないから、あと300人くらいですか」
「300人なんて必要ありませんよ。フェリカと私で十分よ」
ルイ・ザードは、目の前にいる小さな女子高生の存在に感謝を隠せないでいた。
「ザード大隊長、まだ何も解決していませんよ」
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妖精フェリカが光った。
メリウスは、その意味を知り周辺に臨時バリアを巡らせる。
「フェリカ、どうしたの」
「ルシアさんたちが攻撃を受けています」
「フェリカがバリアを発動させたのね」
「はい、ルシアさんたちはフェリカのバリアの中で安全です」
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「フェリカ、メリウス、ありがとう」
「ルシア王女、ご無事で良かった」
「私はメリウスを助けに来たんだけど、足手纏い」
「ルシア王女、そんなことはありません。あなたがいるだけで1,000人力です」
メリウスとルシアの会話を聞いていたランティス王子、ティラミス王子はルシアの後ろでじっとしていた。
クーニャとザード大隊長はルシアの身辺に目を光らせる。
「メリウス、傍にいてくれる」
「ルシア王女、私はいつもあなたのお傍にいます」
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ルイ・ザード大隊長はメリウスの助言は助言と考えた。
「大隊長、まもなく300人の増員が到着します」
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三日月未来




