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第三章 もう一人の皇帝 3
「罪が許されたわけじゃないわたしとシャルロットは特務隊に参加して、戦功を立てろってこと?」
「討伐戦では目立たないと思いますし、第一エクエスが相手とはいえそんな大功が転がっているとは思えません」
挑戦的にオルタンスが赤い瞳を鋭くし言い放ち、シャルロットが冷静に指摘した。
軽巡航艦ローレライ二の艦橋エリア。総合指揮所の発令所だ。デュポン兵団群旗艦ポトホリから戻った零は、オルタンスとシャルロットを呼んで二人に編成される特務隊に組み入れることを伝えたのだ。戦後の身を保障されている、バルチアンとランベールは呼んでいない。
大なり小なり反抗的なオルタンスとシャルロットに、麗貌を悪そうに零は笑ませる。
「努力しますって、殊勝な態度を見せとかないとな」
「戦闘にもう少し慣れておいて欲しいのよ。いざっていうときが、ある筈だから」
「ここぞってときに、力を発揮できないとね」
ヴァレリーとサブリナは励ますように宥め、零は表情を幾分真面目に改める。
「そういうことだ。二人の面倒はヴァレリーが見るから、落ち着いて戦闘に参加して欲しい。これは、決定事項だ」




