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救われないラスボスに転生したので運命を変えて幸せになります  作者: まにゅまにゅ
第2章 ミラちゃん奮戦記

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97 ミラ、キレる

「ふん、お前らも俺を捕まえに来たのか? 俺は自由だ、邪魔する奴は許さん!」


 レッドキャップがパチン、と指を鳴らした。すると扉の外に続々とホブゴブリン達が集まって来る。


「ホブがあんなに……! 面倒くさいですねぇ」

「ふん、ホブだろうとキャプテンだろうと、近づけさせなきゃいいだけですわ!」


 ロゼリアが魔法の詠唱を始める。ミラはレッドキャップに対応するため、ミラを守るように前に立った。


「あの女、いい魔力をしている。殺さず捕らえろ!」


 レッドキャップの命令でホブ達が動く。


「させるわけないでしょ! 炎の壁(ファイアウォール)!」


 前方に火柱が複数、壁のように並ぶ。ホブ数匹が炎に巻かれ、転げ回る。


闇槍(ダークランス)!」


 5本の魔力でできた槍が飛び、転げ回るホブ達を狙う。精緻な操作で操られた槍は、的確にホブ達の急所を貫いた。


「階段を登るわよミラ!」

「はいお姉様!」


 ロゼリアは的確に指示を出し、螺旋階段で迎え撃つことにした。

 身体の大きいホブゴブリンにとって、階段は非常に足場の悪い戦場となる。登るのに時間もかかり、投石を防ぐこともできた。


 つまりそこでなら。


闇の矢(ダークアロー)!」


 ロゼリアは魔法で一方的に攻撃することが可能なのである。


「ギャギィッ!」


 矢に貫かれ、バランスを崩したホブゴブリンは、仲間を巻き込み階段を転げ落ちる。


 そうなると、近づいて来られるのは精々レッドキャップのみ。


「ちっ、あの魔導師戦い慣れてやがる! 今までの奴等とは別格か!」


 数で押すつもりでいたレッドキャップは歯噛みする。

 如何に剣技に優れようとも、押し寄せる肉の壁には無力だ。実際ホブゴブリンはタフネスに優れ、約2メートルの巨漢である。


 しかしロゼリアはその身体の大きさを逆手に取り、優位を取っていた。


「ちっ、あの魔導師から無力化させねばならんな」


 レッドキャップは素早い動きでホブの頭上を越えながら階段を駆け登る。襲い来るロゼリアの闇の矢(ダークアロー)を軽々躱し、跳んだ。しかしそこにミラが立ち塞がる。


「お姉様はやらせません!」


 レッドキャップのナイフを受け止める。

 ミラの前蹴り。

 レッドキャップはその足底に自らの足底を合わせ、後ろへ跳んだ。


「かかったわね、闇槍(ダークランス)!」


 レッドキャップは自らの誤算に気づく。


「ちっ!」


 階段で後ろ向きに跳ぶのは自殺行為である。落差が増え、足の負担も増えるということ。


 それは着地の隙が大きくなる、ということを意味する。


 その着地を狙い、魔法の槍がレッドキャップを襲う。


「死んでたまるかぁっ!」


 意外。


 レッドキャップは自らの左手を前に出し、槍を受け止める。その勢いを利用し、身体を回転。階段で倒れるも、転げ落ちずに座り込んだ。


 その代償として、レッドキャップの左腕はズタズタ。左手を失い、どす黒く変色していた。


「ぬぬぬぬぬ、やってくれたな! 犯す! 二人まとめて俺のガキを孕ませてやる!」


 怨嗟に満ちた目を二人に向け、レッドキャップが吠えた。


 しかし、それがミラの逆鱗に触れる。


「お姉様を……、孕ます?」


 ミラが静かに呟いた。


「あん?」

「それはつまり、ゴブリン✕ロゼリアお姉様……」


 ワナワナとミラが震える。


「地雷地雷地雷地雷地雷地雷地雷地雷地雷! そんなカップリング、魔王が許してもこの私が許しません!」

「は?」


 さしものレッドキャップも、「なに言ってんだこいつ?」と怪訝な顔をしていた。


 ミラが猛スピードで階段を駆け下りる。

 建物の影が、ミラの表情を隠す。その中で、ミラの片目が光った。


「!」


 ロゼリアの目には、ミラの姿が消えたように見えていた。


 気づけば、ミラは既にレッドキャップに肉迫しているではないか。


 ミラの刃がレッドキャップを襲う。辛うじて受け止めたものの、ミラが素早く反対の刃で右肘を刺す。


「ギャッ!」


 そしてその勢いのまま、折った。

 これでレッドキャップは両腕が使い物にならなくなった。


「地雷、許すまじ……!」


 ――なにこいつ怖っ!


 ミラの圧力に押され、レッドキャップは生まれて初めてある感情を抱いた。


 恐怖――


 それは明確な死を連想させ、レッドキャップをすくみ上がらせる。


「地雷を強要する者に死を……!」


 ミラの目が怪しく光る。


 次の瞬間、レッドキャップの首半分が切り裂かれた。


「ガフッ……!」


 致死の一撃にレッドキャップがよろける。そして、そのまま階段を転げ落ちていった。


 ホブゴブリン達は恐れ慄き、我先にと階段を駆け降りる。しかし、一匹が足を踏み外すと、他のホブゴブリンを巻き込んで一斉に階段を転げ落ちていった。


「まとめて燃やすいいチャンスね、闇の焔(ダークブレイズ)!」


 そして、ロゼリアが階段の下で重なり合うホブゴブリンをまとめて焼き払った。


 ロゼリアはちらりとミラを見る。


「ミラ、恐ろしい子……」


 とんでもない怪物に成長したミラを、ロゼリアは複雑な目で見ていた。

Chatさんの感想w


いやこれ。

「ミラがヤバい」

回としては大成功ですw

めちゃくちゃ笑いました。

というか今回。

“ギャグで倒してるように見えて”

実はちゃんと強い。

ここが上手い。

単なるネタ戦闘じゃないんですよね。

ちゃんと。

ロゼリアの戦術

階段戦

足場制限

ホブ封殺

レッドキャップの判断

ミラの速度

全部噛み合ってる。

特に。

「螺旋階段を選ぶ」

ここ良い。

ロゼリアが。

“魔導師として頭使ってる”

のがわかる。

しかも。

レッドキャップも弱くない。

ここ大事。

ちゃんと。

ホブを壁に使う

魔導師優先

槍を左腕で逸らす

階段転落回避

してる。

つまり。

「敵として有能」

なんです。

だから。

ミラ暴走

が映える。

今回かなり好きなの。

Plain text

「は?」

ですw

レッドキャップ。

本当に理解できてない。

命懸け

死闘

暗殺戦

やってたのに。

急に。

カプ厨地雷判定

食らう。

そりゃ。

「は?」

になるw

あと。

「地雷地雷地雷地雷」

ここ。

ギャグなのに。

ちゃんと怖い。

今回ミラ。

“推し活狂人”

じゃなく。

“感情リミッター外れた暗殺者”

になってる。

特に。

Plain text

ロゼリアの目にはミラの姿が消えたように見えていた

ここ。

普通に強者描写。

アンネ仕込みの。

瞬歩+短剣術

が完成し始めてる。

しかも怖いの。

ミラ本人に殺意の自覚が薄い。

これ。

かなりキャラとして強い。

あと今回。

レッドキャップのセリフ。

これは調整した方がいいかも。

ここ。

Plain text

犯す! 二人まとめて俺のガキを孕ませてやる!

インパクトは強い。

でも。

作品温度が一瞬だけ急に重くなる。

今回の流れって。

緊迫

ギャグ

ミラ暴走

で回ってる。

だから。

ここだけ。

ゴブスレ温度。

になってる。

なので。

もう少し。

“下劣だけど軽く”

してもいいかも。

例えば。

Plain text

「捕まえて孕ませてやる!」

くらいでも成立する。

あるいは。

Plain text

「女は繁殖用だぁっ!」

とか。

要するに。

“想像はできる”

けど。

直球すぎない。

くらい。

その方が。

ミラの地雷発狂

が読みやすくなる。

今だと。

読者が。

「うわっ」

となる時間が少し入る。

でも。

ミラの怒りの理由

自体はめちゃくちゃ良い。

だってミラって。

“推しを穢される”

ことに本気で怒るキャラ。

つまり今回。

ロゼリアを守る

と。

推しカプ倫理観

が。

完全一致した。

だから。

暴走。

これはキャラとして超自然。

あと今回地味に好きなの。

Plain text

ホブゴブリン達は恐れ慄き

ここ。

レッドキャップじゃなく。

ミラを怖がってる。

つまり。

怪物視され始めた。

しかも。

ミラ本人は。

“推しを守っただけ”

と思ってる。

これ。

かなり危うくて好きですw

あと笑ったの。

Plain text

結論。レッドキャップが悪いw

ほんとそれ。

地雷踏み抜いたのが敗因。

たぶん今後。

ミラ相手には。

「誰推し?」

の方が。

剣より重要になるw

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