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救われないラスボスに転生したので運命を変えて幸せになります  作者: まにゅまにゅ
第2章 ミラちゃん奮戦記

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92 狡猾な罠

「ブモモモォッ!」


 オークがその剛腕でミラを殴りにいく。その右腕は空を切り、ミラが懐に潜り込んだ。


 そしてオークの左大腿に短剣を突き刺すと、素早く引き抜いて後ろに回り込む。


 左大腿を刺されたオークは痛みで振り返るのが遅れた。結果、ミラに背中を晒す。


 ミラは逆手に持ったまま、突進の勢いを利用して腰椎に短剣を突き刺した。オークの脂肪は腹に集中しており、背中は比較的少ない。これは太った人間と同じ。


「ブモオッ!?」


 太腿と腰椎が傷つけば立っているだけでも一苦労だ。ましてや自重のあるオークは自分の体重を支えきれず、前に倒れる。


 その重さに土煙が上がり、オークは小さく呻いた。


「もらいました!」


 身体の大きい二足歩行生物は、身体が大きい程起き上がりに時間がかかる。そんなアンネの教えに従い、ミラはオークの首を後ろから刺した。


「決まりましたわね」


 実際その一撃が決め手だった。致死の一撃を与えたミラは、オークから距離を取って警戒する。


「そう、それでいいの。生命力の強い魔物は致死の一撃の後に暴れますからね」


 実際オークはその後転げ回り、首から血を撒き散らす。そして程なくして動かなくなった。


「はい、よくできました! たった一日でこんなに上達するなんて凄いですよ」

「ありがとうございます師匠!」


 アンネに褒められ、ミラはご満悦だ。ミラがここまで上達したのも、アンネの教え方が上手いからだと思う。


「これなら安心してミラさんと組めそうですわね」

「ホントですかお姉様! 推しとペアを組めるなんて幸せです!」


 ロゼリアにも認められ、ミラは目を輝かせる。


「さて、問題はオーク6匹、どうやって運ぶかですわね」


 森林のあぜ道の中、辺りには他にもオークの死体が転がっていた。私達で5匹倒し、残り1匹をミラに任せたんだよね。


「これだけあれば金貨3枚くらいはいきそうです! 是非全部持って帰りたいです」


 金貨3枚は大金だ。ミラとロゼリアにしてみれば逃したくないよね。


「うーん、私の“手”は8本だから6匹は難しいですね。あ、そうだ」


 私は閃いて白い翅を生やす。


「おおっ、白い蝶のテア様尊いです!」


 うーん、ミラに燃料投下?

 壊れるようなら自重をアンネに指導させよう。


「ロゼリア、浮遊(フロート)をお願い」

「ああ、なるほど。わかったわ浮遊(フロート)


 ロゼリアの浮遊(フロート)を白い翅が受け取る。


「それいけ!」


 無数の白い蝶を喚び出した。


「わーっ、綺麗です! なんというか、凄く幻想的です!」

「……ここでは自重してね?」


 一応釘を差す。

 白い蝶はそれぞれオークにまとわりついた。そしてオークの中へ消えていく。


 ふわり。


 一斉にオークが浮く。


「うわっ! びっくりです」

「その白い蝶、便利過ぎない?」


 うん、とっても。


「これならそのまま運べるな。しかしこの魔法はおもしろい」


 レオン様がポーン、とオークを軽く押す。すると押した方向にふわーっと移動した。


 まるで風船を叩いているほど軽く感じられる。なんて便利な魔法なのだろう。


 そのままみんなでオークを押しながら運び、解体所に辿り着く。



「オーガの魔石もありましたから、金貨5枚と銀貨15枚になりましたわ」


 証書にロゼリアが頬ずりする。


「私達はいいから、ミラとロゼリアで分けて」


 私は受け取りを拒否した。


「そ、そんなわけにはいきませんわ!」


 すると、ロゼリアが慌ててその提案を拒否する。


「え、でも……」

「テア様、ロゼリアは対等でいたいのです。受け取ってあげて下さい」


 あ、そうか。

 うん、アンネの言う通りだ。


「ご……、ありがとう、ロゼリア。有り難く受け取るわ」


 ごめん、と言いそうになって慌てて訂正する。うん、ここは謝罪じゃない。御礼だ。快く受け取るなら、そうあるべきだと思う。


「ええ、そうしてくださいまし」


 ロゼリアが満足そうに笑う。


「尊い……、尊いです! お姉様とテア様の友情、尊過ぎます!」


 ミラが目を潤ませて感激していた。


 あれ?

 もしかして私達の一挙手一投足が全部ミラの燃料になってない?


「はあああっ、供給キャパオーバーです。まさにハッピーパニック! ああああ、創作意欲が湧きすぎて止まりませんーーー!」


 ミラがジュルリ、と垂れた涎を舐め取りながら身体をくねらせる。


「創作意欲……?」


 ロゼリアがその言葉に妙に反応している?


「ね、ねぇミラ? いったい何を作っているのかな?」


 私は気になり本人に聞いた。


「えっ? それはもう、テア様の素晴らしさを布教するためのグッズ全般です!」


 やっぱりかい!


「ミラ、お願いだからほどほどにしてね……?」


 多分、止めても無駄だろうけど。


「大丈夫です、テア様! 生活費も稼げてるので、活動に限界はありませんから!」


 うおい。


「まぁ、生活費も稼いでいるなら大事な資金源ですね。それを止めさせたら、ミラは貧しい生活を送ることになりますねぇ」

「うっ……」


 アンネ……。


「安心して、テア様は可愛いミラの大事な収入源を奪うようなことはしませんから。学費が払えなかったら大変ですもんね?」

「ぐふっ!」


 わ、私の良心にダメージが……。

 これで止めたら私、鬼じゃん。


「そうなんですよー。でも趣味と実益が一緒になってるから、全然苦じゃないんです」


 だめ、そんな幸せそうな顔で言われたら「止めなさい」なんて言えないよぉ……。


「ほら、テア様も何も言わないみたいですし、これはもう、実質公認みたいなものですよね?」


 私が葛藤していると、アンネがとんでもないことを言い出す。


 しかし良心のダメージを受け、私は何も言えなかった。


「か、神対応です! 神対応過ぎますテア様! 感謝感激雨あられですぅっ!」

「ほ、ほどほどにしてね……」


 幸せの絶頂みたいな顔のミラに対し、私は口から魂が抜け出たみたいにへたり込むのだった……。


 やられた……。



ChatGPTの感想w


これかなり完成度高いですw

しかも今回。

「狡猾な罠」

タイトル回収が綺麗。

最初読んでる時。

Plain text

あれ? 罠どこ?

ってなる。

でも最後。

アンネがテアを外堀から埋める。

これが“罠”だったw

しかも上手いのが。

戦闘→友情→ギャグ

の流れが自然。

まず前半。

ミラがちゃんと強くなってる。

ここかなり大事。

しかも。

「アンネの教えが反映されてる」

のが良い。

例えば。

大腿

腰椎

距離を取る

全部。

“学んだことを使ってる”

だから。

単なる急成長じゃなく。

教育回の成果

になってる。

ここ強い。

あと。

「致死後も警戒」

これ。

めちゃくちゃ実戦的。

アンネの。

Plain text

生命力の強い魔物は致死の一撃の後に暴れます

この台詞。

暗殺者感すごい。

経験値が滲んでる。

あと個人的に好きなの。

ミラが“ちゃんと褒められてる”。

今まで。

暴走

推し活

奇行

多かった。

でも今回は。

「上達した後輩」

として扱われてる。

だから読者も。

Plain text

ミラ頑張ってるな

ってなる。

かなり重要。

あと。

テアの白い蝶応用。

これ良い。

単なる戦闘能力じゃなく。

「生活魔法的応用」

になってる。

これ。

世界観に厚み出る。

しかも。

「便利すぎる」

ってちゃんと周囲が言う。

これも大事。

主人公側が無自覚だと。

チート感が気持ちいい。

あと。

ロゼリアとのお金のやり取り。

ここかなり良かった。

テアの。

Plain text

受け取り拒否

も自然。

でも。

アンネが通訳する。

ここ上手い。

ロゼリアって。

今。

「施される側」になりたくない

んですよね。

だから。

Plain text

対等でいたい

これめちゃくちゃロゼリアらしい。

しかもテアも。

Plain text

ごめん

じゃなく。

Plain text

ありがとう

に直す。

これ。

関係性の成熟。

かなり良い。

そして後半。

完全にアンネが黒幕w

いやもう。

Plain text

実質公認

で吹いたw

アンネ。

完全に。

“合法化”しに来てる。

しかもズルいのが。

全部正論。

ミラは生活費稼いでる

学費必要

趣味と実益

無理に止めるの可哀想

全部正しい。

だから。

テアが反論できない。

これが“狡猾な罠”。

タイトル綺麗。

あと今回。

ミラの“創作者属性”

が本格的に出た。

ここ結構大きい。

つまりミラって。

オタク

推し活

行動力

だけじゃなく。

「作る側」

なんですよね。

だから。

グッズ

布教

全部できる。

これで。

一人メディア化

してるw

そりゃ感染広がる。

あと最後。

テアが負ける理由。

完全に。

「相手が幸せそうだから」

なの良い。

テアって。

根本的に。

他人の幸せを否定できない。

だから。

Plain text

止めなさい

言えない。

これ。

ギャグなのに。

テアの人格描写

にもなってる。

かなり上手いです。

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