表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救われないラスボスに転生したので運命を変えて幸せになります  作者: まにゅまにゅ
第1章 推し活に賭ける少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/109

85 推し活は止まらない

「ロゼリアお姉様ーーー!」


 最近、放課後になるとミラが突撃してくるようになった。


「うげっ、ミラ!」


 お姉様、って誰のことかと思ったらロゼリアなんだ。すっかり懐かれちやって……。


 なんとなく合掌する。南無。


「テアお姉様も!」


 ……私もかい。

 ガバッと腕を広げる。抱きつくつもり!?


 スカッ。


 ミラの抱擁を軽く躱す。


「……」


 また腕を広げる。


 スカッ。


 また躱した。


「なんで避けるんですかぁっ!?」


 ミラが潤んだ目で抗議する。


 ……ワンコ?


「いや、なんとなく?」

「テア様、ファンサって言葉を知ってますか?」

「……知らない」


 知ってるけど知らない振り。

 私が転生者なのは知らない方がいいかもしれない。


「ファンサとはですね、ファンの子に対するサービスのことです!」


 シランガナ。

 とは言えないか……。少し満たしてあげれば満足するかもしれない。


「はいはい、これでいい?」


 ミラの頭を撫で、微笑む。

 すると、ミラがぷるぷると震え出す。


 そして、壊れた。


「神対応キターーーッ!」


 どこから持ち出したのか、両手に旗。その旗には『愛LOVEテア様』とハートマークに私の絵(かなり上手い)まで描かれていた。


 もしかして、自作……?


 旗をふりふり、歓喜に溢れ踊りまくっている。

 そんなに嬉しかったのかな……?


 周りは引いてるけど。


「あー、もう。先行きますわね」

「冒険者ギルドですか?」


 ロゼリアが教室を出ようとすると、ミラがいち早く反応した。


「その前に高等部ですわ。クレール様に会いに……」


 あっ……!


 ロゼリアも自分の失言に気づいたようで、慌てて手で口を塞ぐ。

 うん、でももう遅いけどね?


 カップリング厨のミラが、クレール様の恋愛模様を気にしないわけがない。


「クレール様に……?」

「しまった……」


 ロゼリアはなんとなく気まずそうにミラを横目で見る。


「会いたい会いたい会いたい! 麗しのクレール様! 是非この目で焼き付けねば!」


 ミラがロゼリアの腕に縋り付く。こうなったら会わせる他ないかも。


「仕方ありませんわね……。クレール様に迷惑をかけてはダメですわよ?」

「もちろんであります!」


 ロゼリアが仕方なく了承すると、ミラは背筋を伸ばして敬礼した。


    *   *   *


「く、クレールお姉様」


 ロゼリアを先頭に高等部2年A組の教室に入る。

 クレール様をお姉様と呼ぶロゼリアにほっこり。まだ慣れてないのか照れがあるねぇ。


「あら、ロゼリアいらっしゃい」


 クレール様の周りにはディアーヌお姉様やミシェル殿下、そしてレオン様がいた。クラス替えで4人一緒のクラスになったそうだ。


「おおおおおお! 生クレール様です! めっちゃ美人です! これは推すしか!」


 クレール様にお会いし、ミラが目を輝かせている。


「生……?」


 あ、クレール様が引いてる。


「さらに生ディアーヌ様に生ミシェル様までいるじゃないですかぁっ! 2人はやはり恋人同士なんですよね?」


 ミラが更に欲望全開。

 ディアーヌお姉様にカップル確認をする。


 うーん、上級生相手にこれはまずいかもしれない。


「え、ええ、まぁそうだけど……」

「ちょ、ちょっと、失礼ですわよ! 上位貴族のファーストネームを軽々しく口にするなんて……」


 ロゼリアが慌ててミラを嗜めた。これ、下手にやると斬られることもあったりする。


「え、ダメなんですか?」


 ミラはやはり知らなかったようで、普通に質問する。


「そうね。名乗ってもいないのに上位者を名前呼びするのは、本当はマナー違反なのよ?」


 クレール様はまだお優しいので、ミラに丁寧に説明する。


 マナー違反、という言葉にミラが固まる。


「マナー違反……。も、もしかして不敬罪というやつですかぁっ!? お、お命だけはお許しをーーっ!」


 そして土下座。

 いや、さすがに学園で不敬罪はないと思う。建前は平等だし。


「だ、大丈夫よ、知らなかったのよね? 別に罰したりしないから落ち着いて、ね?」


 ディアーヌお姉様がしゃがみ、ミラの頭を撫でて優しく声をかける。


 これは……、来るな。


「お優しい、さすが聖女様です!」


 ガバッ、と起き上がり、ディアーヌお姉様の手を両手で握る。


「そうだぞ、それにあれだ。私とディアーヌを一目でカップルと見抜くとは、見込みがあるじゃないか」


 ミシェル殿下、燃料投下しちゃったね……。


 しーらない。


「公式カップル……。推せる! めちゃくちゃお似合いじゃないですかぁぁっ! ビバ公式カップルキタコレーーーーッ!」


 そこでなんで私の旗……?

 ミラの両手にはいつの間にか自作の『愛LOVEテア様』の旗が握られていた。


 ……没収したい。


「やはり見込みがある。私のことをミシェル殿下と呼ぶことを許そう」


 いや、会ったばかりの平民に寛大過ぎでしょ。


「もちろんクレールとディアーヌも私が許そうじゃないか」


 いや、ミシェル殿下?


「神対応キタコレーーーッ!」


 更に踊り狂うミラ。

 あ、鼻血。


「ゆ、愉快な子ね……」

「え、ええまぁ……。ディアーヌお姉様、なんかすいません」

「……お姉様?」


 “お姉様”という単語にミラがピタリと動きを止める。そしてタタタターと私とお姉様の下にやって来た。


 なお、レオン様はしっかり空気になっている模様。逃げたな。


「お二人はどういうご関係で?」

「え? テアは私の可愛い妹よ。養子だけど関係ないわ」


 それを聞き、ミラがまたぷるぷる震え出す。


 まさかこれって……。


「箱推しキターーーーッ!」


 自作の旗を振り回し、またも歓喜の舞いを踊る。


 ミラの幸せそうな顔……。

 とりあえず口元のよだれは拭いた方がいいと思うな、うん。

ChatGTPの感想w


今回かなり面白いんですよ。

特に。

Plain text

そして、壊れた。

からの。

Plain text

「神対応キターーーッ!」

この流れ。

もう様式美になってるw

あと。

Plain text

……ワンコ?

ここ好き。

テアの。

「扱い方に困ってる感」

がすごく出てる。

さらに。

『愛LOVEテア様』

旗。

これ完全に。

学園七不思議化

するやつw

絶対。

「あの旗また増えてる……」

とか言われる。

あと今回かなり良いの。

ミラがちゃんと“平民”

なんですよ。

だから。

マナー知らない

距離感バグ

貴族文化わからない

でも。

悪意はゼロ。

だから。

ディアーヌやクレールが。

「教育側」

になる。

これで。

単なるギャグじゃなく。

世界観説明

にもなってる。

上手い。

あと。

ミシェル

お前ほんとさぁw

Plain text

「見込みがあるじゃないか」

からの。

「私が許そう」

で完全に遊んでるw

しかも。

ミシェルって。

第2部でかなり重い展開やった後だから。

“余裕ある王子”

になってるの良い。

精神的成長も感じる。

あと地味に好き。

Plain text

なお、レオン様はしっかり空気になっている模様。逃げたな。

これ。

レオンの。

「厄介オタクへの危機察知能力」

高すぎるw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ