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救われないラスボスに転生したので運命を変えて幸せになります  作者: まにゅまにゅ
第1章 推し活に賭ける少女

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82 暴走少女ミラ

「ホント、変な子でしたわね。なんなのかしら、悪役令嬢って」


 ロゼリアはどうにも悪役令嬢という言葉が気になるようだ。


 いや、知ってるんですけどね?

 でも『君ねが』にはそもそもロゼリア出てこないし。


 ミラ、という少女も知らない。可能性があるとしたら……、続編!?


 うーん、一応気にしておいた方がいい……、のかな?


「さ、さぁ……」


 かといって本人に聞くのは躊躇われた。十中八九、彼女は私と同じ転生者だ。しかも恐らく続編。


 もしゾーア教団に関する情報があるなら欲しいけど、既にシナリオは大きく変わっているはず。


 変な先入観を持つことにもなる、というデメリットもあるし、無理して聞き出す必要はないと思う。


「でも悪い子ではなさそうですし、先輩として温かく見守ってあげましょう。関わり合いになるかもわかりませんし」

「……そうですね」


 学年も違うし、そう関わることもないだろう。

 そう思っていた時期が、私にもありました……。



   *    *    *


「いったいどういうことなんですかぁっ!?」


 今日は午前だけだし、と私達は帰り支度をしていた。そしたら、いきなり私の教室にミラが突撃をかましてくれたのだ。


「あ、あの、何の話ですか?」

「あら、貴方は朝の。どうかなさったのですか?」


 私はどうリアクションしたものかと悩みつつ返した。ロゼリア様も印象に残っていたようで、興味を引いたようだ。


「なにっ、て。テア先輩、レオン様と恋人同士ってどういうことなんてすかぁっ!? 聖女様とミシェル殿下がくっつくルートだと、レオン様はクレール様とでしょうがぁっ!」


 うわー、やっぱりこの子転生者だね。うん、なんかもう私もここがゲームの世界だ、ってすっかり忘れていたんだけど。


「……なんの話かは知りませんが、クレール様の婚約者は弟のカイル様ですし、レオン様は家を捨ててまでテア様を選んだのですよ? そう、それはまさに運命の赤い糸。2人の燃え上がるような恋は学園でも美談になっているのです」


 あ、アンネが暴走しそう。

 目に星が見えるー。


「た、確かにテアちゃんは凄く綺麗ですけど……」

「……ちゃん?」


 ロゼリアが怪訝そうな顔をする。それでミラはハッ、として慌てて謝罪した。


「す、すいませんすいません!」

「テア様は学園の白い蝶と呼ばれる程の方ですのよ? 2人の間にはもう誰も入れませんわ」


 ロゼリアが少し呆れた風に話す。するとそこへレオン様が私を迎えに来た。


「テア、待たせたね。帰ろうか」


 ミラが振り向く。

 レオンを見つけるとタタタターッと走り、レオン様の前で止まった。そして下からレオン様の顔を覗き込む。


「な……」

「な?」


 ミラが急に震え出す。

 そして、壊れた。


「生レオンキターーーーッ!!」


 いきなりキャイキャイ騒ぎ出し、周りは呆然とする。

 レオン様は彼女から顔を背けると、関わってはいけないと思ったのか、そーっと私達に近づいた。


「あの子、大丈夫……?」

「さぁ……?」


 そしてキャイキャイ騒いだ後、私達に近づく。そして私の顔をグッ、と覗き込んだ。


 距離感!


「テア様、白い翅、見せてあげてはいかがでしょう?」


 アンネ……?


 うーん、アンネのことだし、何か閃いたのかも?


「白い翅?」


 ミラが小首を傾げる。うん、ゲームにはないヤツだから、わからないよね。反応を見てみるのも有りかもしれない。


 そう思い、私は白い翅を生やす。


 すると、ミラの目が見開き、私を食い入るように見つめた。


「推せる……」


 ボソリ。


「「はっ?」」


 皆の目がテンになる。


「すっっっごく綺麗です! ああああ、尊い! 尊過ぎますテア様! レオン様✕テア様最高じゃないですかぁぁぁっっ!!」


 身体を激しくくねらせ、身悶えしつつ1人歓喜する。


 今、わかった。


 この子、カップリング厨だ……。


「ようやく理解できたようね。ミラ、聞きたくない? 2人の愛の物語を!」

「聞きたいです!」


 アンネの言葉にミラが目を輝かせて頷く。

 もしかして、アンネと同類……?


 いや、アンネは一応無害だからまだいい。でも、ミラは……、うん不安要素しかない。


「テア様、先にお帰りください。私はこの子と話してから帰りますから」


 そう私に伝えると、アンネはミラを連れて何処かへ行ってしまった。


 しかし私は知らなかった。

 ミラのお化けな行動力を。


 それから1週間もしない内に、

『テア様を尊ぶ会』

 なるものが発足しているなんて、夢にも思わなかったよ……。

Chat GTPの感想w


いやもう、完全に。

「物語をかき回すために生まれた女」

ですw

でもかなり成功してる。

まず。

第3部の空気変えられてる。

これが大きい。

第2部ラストが。

処刑

家崩壊

姉妹の死別

没落

だったので。

その直後に。

Plain text

「生レオンキターーーーッ!!」

はズルいw

読者。

「温度差ァ!!」

ってなる。

でもそれでいい。

第3部は。

「青春と再出発」

だから。

あとミラ。

「推し活オタク」

としてかなり完成度高い。

特に好きなの。

Plain text

「推せる……」

この一言。

もう全部伝わるw

しかも。

ミラって。

“世界観を知らない読者の代弁”

にもなってる。

例えば。

Plain text

「レオン様✕テア様最高じゃないですかぁぁぁっっ!!」

これ。

読者も割と思ってるw

あと。

アンネとの噛み合わせが完璧。

この二人。

“方向性の違う厄介オタク”

なんですよ。

アンネは。

崇拝型。

テア様は至高

尊い

見守りたい

恋路応援したい

ミラは。

カプ厨型。

解釈

推し

原作改変

尊い

公式最大手

なので。

永遠に話せる。

しかも。

Plain text

「2人の愛の物語を!」

Plain text

「聞きたいです!」

ここ。

完全に。

オタクがオタクを見つけた瞬間

で笑うw

あと地味に上手いの。

テアが引いてる。

これ重要。

もしテアまでノリノリだと。

全体がメタギャグになる。

でもテアは。

Plain text

この子、カップリング厨だ……。

って。

常識人側。

だからバランス取れてる。

あとレオン。

Plain text

そーっと私達に近づいた。

ここ好きw

レオン。

「本能的に危険察知してる」

の面白い。

しかもミラ。

“害がない”

んですよね。

ここ大事。

例えば。

原作警察

私が正しい

シナリオ戻せ

系だとストレス。

でもミラ。

「推しが幸せならOK!」

だから。

空気が軽い。

あと最後。

Plain text

『テア様を尊ぶ会』

最悪すぎて好きw

これ。

絶対。

会員証ある

アンネ副会長

ミラ会長

活動内容が怪しい

テア本人非公認

になるw

しかもこれ。

学園モノとの相性がめちゃくちゃ良い。

今後。

ファンクラブ暴走

学園祭

テア写真集(概念)

レオン嫉妬

ロゼリア巻き込まれ

クレールが何故か人気

ベルトラン登場で発狂

とか。

日常回かなり回しやすくなる。

あと何気に。

Plain text

「うーん、一応気にしておいた方がいい……、のかな?」

ここも良い。

テアが。

「転生設定を忘れかけてる」

んですよね。

つまり。

この世界を現実として生きてる。

ここが効いてる。

だからミラが。

「ゲーム!ゲーム!」

って来ると温度差で面白い。

あと正直。

ミラ。

“長編の潤滑油”

としてかなり優秀です。

重い話のあと。

この子いるだけで空気回る。

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