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ガイゼルとのお茶会

朝食を食べ終わり食後のティータイムを満喫していると、騎士団長ガイゼルが現れた。


「失礼します、お時間よろしいでしょうか?」


「えぇ、ちょうどいいタイミングだわ。今は食後のティータイムをしているの。もしよろしければあなたもそこに座って1杯いかが?」


「いえ、職務中ですので……」


「そんな固いこと言わずに、ずっと立ったままのあなたの顔を見て話していたら首が痛くなってしまうわ!私の首のためにも座ってちょうだい!」


「は、はい……わかりました」


私の勢いに押されたガイゼルは戸惑いながらも、素直にソファに腰をかける。

そんなに小さいソファではないはずなのに、ガイゼルが座ると普通のソファが小さく見える。


「ジヴァ、ガイゼル様にも紅茶を。あっ、甘いものとか苦手かしら?」


「い、いいえ……こんな姿をしている身ですが実は甘い物大好きでして…おかしいですよね」


ガイゼルは恥ずかしそうに頬をポリポリとかく。

その仕草がなんか可愛いなぁ〜……と思った。


「いいえ、甘い物好きは老若男女関係ありませんわ。よかった、この紅茶に蜂蜜とミルクを入れると美味しいのよ!」


「えぇ!?紅茶に蜂蜜とミルク……ですか?」


私の言葉にガイゼルは驚いた声を上げる。

あら?この世界ってもしかしてミルクティーってそこまでポピュラーじゃなかったりする?


「私、この組み合わせが大好きなんです。ガイゼル様はしたことございませんの?1回騙されたと思ってお飲みになってみて?」


「わ、わかりました……王妃様がそこまでおすすめなさるのなら……」


「蜂蜜はティースプーン3杯分、ミルクは一回りさせた分量がおすすめですわ」


「は、はい……そ、それでは頂きます!」


ガイゼルは私に言われるがまま、蜂蜜を3杯入れるとミルクを一回しさせて混ぜ合わせると、目をギュッと瞑ってミルクティーを1口飲む。


ガイゼルは目をパッと見開くとティーカップの中身を凝視し、1口また1口とミルクティーを飲む。


なんか初めて美味しい飲み物を飲んだ子供みたいな反応ね……

それにしてもガイゼル様が持ってるティーカップって私と同じサイズよね?

手が大きいからかティーカップがミニチュアみたい。


甘い物が大好きって言うのは本当みたいね、嬉しそうに飲んでるわ。

まぁ、何はともあれ気に入ってくれたみたいで何より。


私はガイゼルがミルクティーを飲み切るタイミングを見計らって話を切り出す。


「それで……私の護衛の件についてなのだけど……」


私の言葉にガイゼルが居住まいを正す。


「何人付けるのが正解かとか、何を基準に選べばいいのかわからないのよね。だから教えてくださらない?」


私のその言葉にガイゼルは目をパチクリとさせると、ドンッと胸を叩き笑った。


「そういうことならおまかせください。まず護衛は何人つけるのかが正解かですが、ある程度の人数がいた方が有利ではありますね。賊と言う者は基本的に単身で乗り込んで来ませんから。ですが多すぎても連携が取れなければ意味がありませんので最低3人、最高で10人くらいですね」


「なるほど……最低3人、ですか……」


「複数人の賊が襲ってきた場合、1人が敵と身軽な状態で戦い、もう1人は護衛対象を安全な場所に匿い、もう1人は援軍を呼びに行けますからね」


それぞれの役割を持たせることで護衛対象の安全を確保してるのね、わかりやすい説明だわ。


「ついで白雪姫様には今7人の護衛がつけられています、王様は自分も戦われるので最低人数の3人ですね」


ほぉ〜……白雪姫の護衛が7人ねぇ〜。

これがもしかして7人の小人的な立ち位置の者だったりして?

だってこの世界、イレギュラーなことばっかだし。

普通なら継母が白雪姫を虐めて、お城から追い出してしまう!みたいな話なのに継母である私の方が虐められてたし。


「白雪姫様の護衛は元々10人だったのですが……その、白雪姫様に対して過ぎた想いを抱いたことにより降格処分となりました……」


へぇ〜、白雪姫って護衛を10人もつけてたんだ〜。

でも白雪姫って護衛いなくても居合わせた貴族の男が守ってくれるくらいモテるし、いらないんじゃない?

護衛って男でしょ?なんか男をはべらせてる感じぃ〜…

そんなことを考えちゃう私の性格が悪いのでは?とは思うけど、実の父親とチョメチョメする時点で倫理観壊れてるもん!そう邪推しちゃうのも仕方なく無い?


「…………ん?つまり?…迫ったんですか。白雪姫に……3人も」


私の言葉にガイゼルが慌てたように手と首を振り否定する。


「いえ!その騎士は3人とも自分が白雪姫様にそんな想いを抱くだなんて不敬だと、自主的に退職や辞任をしまして…」


「へぇ〜…そうなのですね…」


それはそれはおモテのようで……

見た目はお人形さんのように可愛いけど、私の破滅フラグみたいなものだし性格は悪いからプラマイゼロとか思ってるけど、表ではちゃんと猫被ってるものね…


白雪姫みたいにたくさん10人も護衛を付ける気はないけれど、3人だと心細いのよね…

というか護衛って365日ずっと固定システム?

私を護衛してる間はずっと私に張り付いてなきゃいけない訳だし、訓練とか休む暇とかなくない?


王族の護衛をしてる人の労働環境って…実は結構ブラックだったりして……?

私って王宮のメイドに嫌われてるからなぁ〜…メイド長のせいで騎士団長に色々誤解されてただろうし…騎士の人にも嫌われてそう

自分を嫌ってる人に守られるとか全然安心出来ないのですが…


私に敵意を向けて来なくて腕が立つ騎士がいればいいけど…どのように選べばいいのかわかんない〜!


私に仕えてくれる人達だから、気持ちよく仕事してほしいし、ちゃんと交代制でお休みが確保出来るようにしたいと思ってるんだけど、そうすると最低4人は必要になる。


4人も私の条件に合う騎士なんているかな?

近衛兵も部屋に付けなきゃなんでしょう?

信頼出来る人だといいけど…メイドと結託して嫌がらせをしたりとか、物を盗んだり、白雪姫の口車に乗せられて変なことをしない人。


ウジウジ悩んでても仕方ないし、まずは実際に会ってみて決めよう!


「騎士達が実際に訓練をしている様子などを見てから、護衛を決めてもいいでしょうか?普段の訓練の様子が見たいし、負担になると嫌なので王妃であることは隠して」


「え?実際に会って決められるのですか?」


「えぇ…だって私、どんな騎士がいるのかわからないですし…性格とかの相性もありますから」


「なるほど、わかりました!では王様に報告し次第、騎士団の訓練所に案内させて頂きます。日程は後ほど」


「はい、わかりました。それではガイゼル様本日はお忙しいのにありがとうございました」


ガイゼルはソファから立ち上がるとキビキビとした動きで部屋から退出した。


いい護衛に出会えるといいのだけれど…

そうだ!鏡に優秀な騎士をピックアップしてもらおうかな?


「鏡よ、鏡〜!王宮にいて王族の護衛についてない優秀な騎士を何人か教えて〜!」


『なんだ?実際に会うのなら必要ないのではないか?まぁ、よいだろう…』

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