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白雪姫付きメイドの焦燥

【白雪姫付きメイドside】


今日は白雪姫様の誕生日だった。

白雪姫様が上機嫌でプレゼントのおこぼれが貰える日であった。

毎年恒例の盛大な白雪姫様の誕生日パーティー。


その誕生日パーティーに暗雲が立ち込めたのは、魔女のような黒いドレスを来た王妃が現れてからだった。


いつものキツいメイクではなく、ナチュラルなメイクを施した王妃はお話に出てくる幻のエルフのような人外めいた美しさだった。


白雪姫様がこの王妃の事を嫌っていたのは知っていた。

白雪姫様が王妃の悪い噂をワザと流していたことも……

白雪姫様の専属メイドになりたがってる下っ端メイド達にイタズラをされ憔悴していたはずなのに……今日の王妃は様子が違った。


どこでそんな情報を手に入れたのか、始まったばかりの誕生日パーティーで飲んだくれてセクハラをしていたジャイロ候爵を口だけで撃退し、白雪姫様の取り巻きである、次期侯爵家当主バルト・シルベーニを黙らせ、王様の前でメイド長の嫌がらせを告発し、メイド長のヒモである前任近衛兵のナインを引きずり出し、白雪姫様から自供を引き出し宝石を盗んだメイドを捕まえ、白雪姫様を謹慎処分にまで追い込んだ。

それも経ったの半日で。


何が起こっているの?これから何が起こるの?

怖い……怖い怖い怖い怖いっ!

メイド長が見て見ぬふりをしてたし、白雪姫様に気に入られるために便乗するように嫌がらせをしていた。

王妃の食事をわざと遅く出して冷たい物を食べさせたり、カビてるパンを紛れ込ませたりしていた。


そっと耳のイヤリングに触れる。

この耳に付けているイヤリングは王妃の部屋からくすねた物だ。

私もあのメイドのように……捕まる?

尋問室で何をされるんだろう?拷問されたりするんだろうか?

恐怖で全身がガタガタと震える。


あの怖い顔をした騎士団長自らメイド長や前任の近衛兵、あのメイドの尋問をしていると聞く。


白雪姫様が庇ってくれると、助けてくれると思ってた。

白雪姫様がそんなことしてくれる訳ないのに………なんでそう思い込んでたのだろう?

あのメイドが問い詰められてる時、白雪姫様は目を合わせないように俯いていた。

あのメイドの絶望した顔を思い出す。


白雪姫様は保身の為にメイドを差し出し、知らんぷりをしたのだ。

何故、私は王妃にあんなことをしたのだろう。

白雪姫様より王妃様の方が序列によって偉いのに!


今までビクビクしていた王妃は白雪姫様の誕生日パーティーで人が変わったかのように堂々としていた。

あの王妃は本当に私が知ってる王妃なのだろうか?

私は敵に回してはいけない人を敵に回してしまったのではないだろうか?


明日からどのように生きていけば……

あのメイドが口を滑らして、私が王妃に嫌がらせをしていたとか、部屋に忍び込んで盗んだのがバレたら……

お父様やお母様になんて言われるか……


王宮で堅実に専属メイドというキャリアを積んで、時が来たらやめて婚約者と結婚しようという私の人生、何もかもが……壊れる!!


今からでも王妃様の部屋に行って土下座して許しを乞い、他のメイド達の悪行を告発すれば罪が軽くなったりしないかしら?


でももうこの時間は王妃様が寝ているだろうし、朝一で王妃様のお部屋を訪問しよう!私はそう決心した。


今日は白雪姫様が早めに就寝するということで早めに帰された私は、寝ようと目を瞑るがその日の夜は目が冴えてしまい、なかなか寝付けなかった。


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