双子の信頼 ~閑話~
ずっと遊んでいた『Second Life on-line』がサービス終了する。
最後の最後まで【Daphne】のメンバー達と楽しい時間を過ごして私達の『SL』が終わった。
はずだった…。
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「…?」
双子は今の状況が全く分からなかった。
みんなとサービス終了までログインしていて、時間が来れば地獄に戻っているはずだった…。
二人は容姿が全く似ず、お互いの短所ばかりをえぐる様な心無い言葉を投げられる毎日だった。
お前らは本当は双子なの?弟はこれが出来るのにお前は出来ないの?
お前らは本当に双子なの?姉はこれが出来るのにお前は出来ないの?
双子なのに双子なのに双子なのに…。
双子の何が悪いの?弟が姉を虐めるやつに聞く。
普通双子って似るんだろ?何でお前らは似ないんだよ?がっかりだよ。
双子の何が悪いの?姉が弟を虐めるやつに聞く。
双子は二人で一人だから一人だけじゃ半人前なんだよ、だから姉は出来ても弟は出来ない、弟が出来ても姉は出来ない、欠陥品じゃん。
なんで私達がこんな事を言われなくちゃいけないの?
なんで僕達はこんな事を言われなくちゃいけないの?
はっきり言って現実なんて地獄だ…。
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「ねえ…えりちゃん…もしかして…僕達…《SL》の世界に来ちゃったりした…?」
「ねえ…るりくん…もしかして私達…《SL》の世界に来ちゃったりした…?」
二人のキャラネームはお互いの名前を交換して使っていた。
姉エルリは弟のルリという名前を。
弟ルエリは姉のエリという名前を。
二人の心に刺さった言葉…小学生の時も、中学生の時も、高校生の時もずっとずっと言われてた言葉…姉は出来るのに、弟は出来るのに…そんなコンプレックスからお互いの名前を交換し、容姿も全て同じにした。
そうすればきっと一人前になれるかもと淡い期待を持って。
「やっぱり僕の身体…ルエリだよ」
「やっぱり私の身体…エルリだよ」
「もしかして僕達…」
「あの地獄から解放されたの…?」
《SL》が現実ならどれだけいいか、どれだけ望んでいたか…その願いが叶った二人は涙を流す。
「ねぇ…自由に飛べるよ?」
「ほんとだ…自由に飛べる!」
二人は手を繋いで空を飛ぶ。同じ精霊族がいっぱいいて、島にいるんだと思った。
二人は自由に空を飛んでいると同じ精霊族の女性が話しかけてきた。
「お前達…ここらで見ない顔だが…」
精霊女王と出会った。
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二人はルリとエリと名乗り、出会った女性から色々と話を聞いた。
ここは島じゃなく、聖獣の背の上だと。精霊族は昔、他種族に虐げられていた事を。だから精霊族は隠れて過ごしているのだと。
この世界を何も知らないエルとエリに精霊女王は英雄症だと喜びこの国を守ってくれと言われた。
色々教えてくれたお礼に守る事にした二人は今はそれでいいと思っていた。
私達が一番信用出来る人が迎えに来てくれるまでは守ると伝えた。
だけどそれは精霊女王の耳には届いていなかった…。
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たまに国の物資が足りなくて島の外へ調達しに行く時がある。
海上王国アクエリアという国の王都サンティエス…二人は精霊族の羽をアイテムで消して調達したりする。
でも人間以外の人が傷を負っている事が多い場所だと思った。
だから一番信用出来る人が作ってくれたポーションを使っていっぱい治した。
迷子になっている子は空から探して探している人の場所を教えた。
孤児院はいつか壊れてしまいそうな程頼りなくて、そこには一人のシスターが他種族の子供を匿っているのを見た。
きっとばれたらこの人は罰を受けてしまうかもしれない。
だから私達は他の人に見つからないようにアイテムを使って外からは詳しく見えないようにして匿うのを手伝った。
いつの間にか幸運を運ぶ双子の精霊なんて言われていた。
この事を知ったら迎えに来てくれるかな…。
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王都サンティエスを散歩していたら兵士が獣人の子を虐めているのを見た。
だから私達は助けた…そうしたら悪そうなのがいた。
「ほう?精霊族がここにいるとは珍しいな…前回は失敗したが、生贄に必要な種族の一種、捕まえさせてもらうぞ」
魔族アルマロス…少し前に精霊の国を襲ったという奴だ。
私達はここで戦ったらサンティエスが酷い事になると思ってアイテムを使って島に戻った…。
あの国は魔族に支配されている…あの国を救いたい。
だけど姿を見られた次の日から双子の精霊を捕まえたらお金を出すって国が言った。
どうしよう…どうにかしないと…
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孤児院のシスターが兵士に襲われている…アイテムの効果が切れてバレた?早く助けないと殺される!!
そこに双子がずっと待っていた人がいた。
あの人がこの国にいるならもう何も心配ない、だって私達が世界で一番信用しているちーちゃんだから。




