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再始動 -Second Life on-line- そして第二の人生が始まる  作者: 絢奈
第三章 赤と桃の二重奏
36/310

誰か『私』を見つけて ~閑話~

閑話なのでわりと短くあっさりしてます。

 ずっと遊んでいた『Second Life on-line』がサービス終了する。



 最後の最後まで【Daphne】のメンバー達と楽しい時間を過ごして私達の『SL』が終わった。



 はずだった…。





 ■





 ………?はぁ?どこだここ…。



 なんで()、街にいるんだ…?



 みんなと《SL》遊んでて…最後は森の中でサービス終了まで待ってたはず…。



 見渡す限り人、人、人。



 馬車なんかも走ってる。



 屋台では食べ物売ってたり色んな服や武器、防具まで売ってる。



 ていうかここにいる人達みんな身長高すぎないか…?



 『私』、リアルだと175㎝あってかなり身長高い方だぞ…?ここは巨人の街なのか…?



 いや、この身体…()の身体じゃない…()()()の身体だ…。



 ずっとコンプレックスだった身長が嫌になって、ゲームだけでも小さくありたいって作ったあたいの身体だ…。



 ここは《SL》の世界なのか…?身体を触った感じ、本物の身体だ…。



 もしかしてちー助が言ったみたいに…本当にこの世界の住人になったのか…?



 さっきからガキガキ言ってくるやつがうるさい…あぁ、あたいが道のど真ん中で突っ立ってたのか…。



「わりぃ…ちょっとよくわかんなくて…道塞いで悪かった」



 言葉が伝わる…《SL》が現実になったのか。



 システムウィンドウも使える、使えないものもあるけどこれが使えるならどうにかなる。



 まずは情報収集か…。



 ああ、もう…なんなんだよ、さっき道塞いだことは謝ったのにまだ何かあんのかよ…。



「さっきから何なんだ?道はさっき譲ったし謝っただろ?」


「おい、お前。どこかに行く当てでもあんのか?」


「はぁ?何?誘拐?こう見えても強いけどあたいとやる気か?」


「さっきからお前は何に噛みついてんだ。行く当てがないならうちの店に来い。同族が困ってるなら手を貸すもんだ」


「同族…?ああ、ドワーフ族って事か…あんたもドワーフ族なのか?」


「俺の身体を見ればわかるだろ。こっちだ、こっちに俺のベルファスト工房って所がある、ついてきな」


「…」



 まぁ、行く当てもないし、行くだけ行ってみるか…。





 ■





 ここは端的に言えば現実だった。



 炉の熱さは本物。



 金槌で武器を作る時の感触も本物、腕に飛び散る火の粉の熱さも本物。



 ここの親父さんが言うにはあたいは英雄症というもので自分が誰かはわかるけどこの世界の事は何もわからない人の事を言うみたいだ。



 英雄症を聞いた時、あたい以外にもプレイヤーがこの世界に来ていたと思った。



 なら、ちー助は?みんなは?



 あんだけこの世界が好きだったみんなだ、絶対この世界にいる。



 でもここは何もかもが変わってる。



 あたいが知ってる街や国なんて一個もない。



 なら武器を作って有名になればきっと誰か来てくれる。



 今までの一回使って壊れてた武器じゃ有名にはなれない、なら今は普通の武器だけ作ってればなんとかなるはず。



 だから…誰かあたいの所に来てくれ…。



「もしかして…ユーラン?」


「お、お前!アルメラか!?」

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