特待生の基準と幼女の心配事
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「基準は3つあるのじゃ」
幼女は指を三本立てる。
「1つは特性」
薬指を折った。
「ダンジョン攻略に役立つものなのか、戦闘の役に立つものなのか。単純ではあるが、それが実力に寄与するものなのかを見るためのものじゃ」
そして二つ目。
中指を曲げた。
「魔法の適正の高さじゃ。基本的に魔法の適正が高ければ高いほど、強い威力が出るようになっておるからな。これも冒険者らしい実力主義的な側面があるものじゃ」
箱明けの魔法を使ってもらう。
幼女は適正の高さを見る方法を示した。
「最後の3つ目じゃ」
最後に残っていた人さし指を折り曲げる。
「ペーパーテスト。バカに特待生の待遇はせん、ということじゃな」
「はっきりと言うんですね」
幼女のぶっちゃけた発言に、リストは少し苦笑した。
「バカに身分を持たせると何をしでかすか分からんからな」
あ、そうじゃ。
一つ忘れておった。
幼女はさらに付け加える。
「性格を見る上で、面接も行うようになっているのじゃ!」
左右のグー手をそれぞれの腰にかけた幼女がふんぞり返った。
「なるほど。まあ、もう面接は終わっているようなものでしょう。こんなに話しているのだから」
「それもそうじゃな」
幼女はリストの言葉に頷いた。
「もちろん合格でしょう?」
「何でお主はそんなに自信満々なのじゃ?」
幼女はジトーっとした目でリストを見やった。
「ダメなんですか?」
本気で不思議そうな顔をして、リストが幼女に確認する。
リストの様子を見て幼女は益々、苦みばしった顔をした。
「すごくダメというわけではないのじゃが、お主にオーケーを出してもいいものなのかと不安に思っておる」
「暴れるぞ?」
「そういうところじゃ!」
冗談です。
機械のような無表情でリストがペロッと舌を出した。
それが余計に幼女の不安を掻き立てる。
「と、とにかくじゃ。この3つ、面接を含めると4つを点数化し、合格点に達したら特待生じゃ!」
「分かりました」
「本当に分かっておるのじゃろうな……」
特待生の許可を与えないと本当に暴れそうな感じがして、気が気ではなくなる幼女なのだった。
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