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その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
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アカズのダンジョンと旧きもの23

よろしくお願いいたします!

 ところで。


 駈の腰元に視線をやったリストが発言する。


「カケル君の腰にある脇差しは変わってるね」


 そこで駈はようやく、この部屋に来るきっかけにもなった自らのそれを思い出す。


「ええ、そうなんですよ。これはウダさんからいただいたものでして……」


 説明しながら腰に目をやった駈の動きが止まる。


 めちゃ点滅していた。


「んなっ?!なんじゃこりゃーー?!」


「さっきから結構な頻度でピカピカ光っていたから気になっていたんだ」


「ちょっ?!気付いていたなら教えてくださいよ?!」


「正直おもしろそうで黙っていた。すまんね」


「正直でいればいいと思わないでください!!」


 ば、爆発とかしないよねっ。

 蓮火が少し怯えたように駈からちょっと遠ざかる。

 リストもついでに遠ざかった。


「ちょっ?!2人ともなんで遠ざかっているんですか!?」


「いや、それは危ないだろう」


「危ないことが起こる前提で話をしないでほしい!!」


 しかし、脇差しは点滅のペースを早める。

 駈は恐くなり、急いで恐る恐る紐を解き、脇差しを手に持ち地面に置いて、その場を離れる。

 脇差しが置かれたのはちょうど、駈がリストから受け取った防具の近くだった。

 なぜかその装備も、脇差しと一緒にピカピカと光り出す。


 まるで会話をするかのような互いの光り合いは数分ほど続いていたが、やがて満足したのか脇差しが一際に眩ゆく光ると。

 防具も同様になり、やがて明滅が終わった。


 駈は白目を剥いて、リストに言い募る。


「クーリングオフしてもいいですか?」


「それはもう君のものだ。受け取りなさい」


「本音は?」


「不気味」


「だろうね!!」


 駈は諦めて、慎重に脇差しを自らの元の位置に戻すのだった。


お読みいただきありがとうございました!


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よろしくお願いいたします!

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