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その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
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駈の夢心地

よろしくお願いいたします!

 僕の後頭部に柔らかな感触があった。


 それは柔らかいのにハリもあるという矛盾を持った摩訶不思議な弾力に富んでいて、こんな枕があったら毎日熟睡して疲れがすっきり取れるだろうに。


 髪を撫でる何かの感触も柔らかで丁寧さも感じられて非常に素晴らしい。

 今頭に敷いている枕とセットで是非、一家に一台。


 飛ぶように売れるだろうなあ。

 これを売る販売員になりたいくらいだ。

 簡単に売れるだろうから。


 あれ、そう言えば僕っていつの間に寝てたんだっけ。

 それまで何してたんだっけ。


 確か今日はダンジョン実習をして、寮に帰って、ダンジョンに潜るためにギルドに行って。


 そこでゴブリンから逆ギレ気味に絡まれて、いや、ゴブリンは喋らないか。

 何かで困ってたら僕の命を救ってくれた女の子がまた同じように助けてくれて。


 とっても優しい女の子なのに裏切りものなんて言われていて。


 二度も助けてくれたお礼を言おうと思ったら関わるななんて言ってきて。

 それも僕のためだった。

 三度も助けてくれたことになるね、っていうことは。


 関わるな、なんて。

 僕の恩人が、とても素敵な女の子がそんな辛そうな顔で言っていたから、横を通り過ぎようとした彼女に対して自然と身体が動いていて。


 突然、僕に腕を捕まれて驚いた顔をして、そんな顔も素敵で少し嬉しそうな表情も混じっていて。


 つい、図々しく手伝いをお願いしたら、また嬉しそうな、いや、楽しそうな表情をして、それでも何かを押し殺しながら、また関わるななんて言ってきた。


 はぁ。

 優しすぎるよねぇ。

 それでも結局、手伝ってくれるところがまた素敵なんだけど。


 その後は色々大変だった。


 バスの中では密着するハメになるし、そのくせ無防備なもんだから色々な感触が僕に伝わってきて。

 あんなにすごい魔法を使う娘なのに、どこか抜けている。

 だからつい、色々からかっちゃうんだよねぇ。


 ダンジョンの中に入って、ポツと呟いた彼女を見て友達でいたいなんておこがましいことを言ってしまったと思ったら。

 それを聞いた彼女が、そんなことないよって、友達になろうって返してくれて。

 それだけじゃなくて、ありがとうなんて。

 むしろ僕が言いたいくらいで。


 その後は彼女の魔法のおかげで順調にダンジョン攻略が進んで、とても助かったからお礼を言ったら、色々教えてくれてありがとうって。


 帰りに隠れ部屋みたいなところを見つけて、不安だったろうに僕に着いてきてくれて、その時は手まで繋いじゃって。


 そしたら、手を繋いだたけでなくもっとすごいことをしてしまって、その後は追い駆けっこだ。


 疲れて二人で休憩していたら、無性にお礼が言いたくなってしまって。

 あの時、助けてくれてありがとうって言ったらボクもだよって。

 彼女の表情を見たら、自分の顔を見せられなくなって。


 二人で隠れ部屋みたいなところに入って、旧きものを名乗る妙な女性に会って、その人と変なやり取りをしていたら彼女が拗ねちゃって。


 そっと抱き締めて、小さな子どもをあやすように背中をさすって頭を撫でて。


 そしたら、何故かその妙な女性にキ、キスされて、何故か彼女にもーーーーー。


お読みいただきありがとうございました!


よろしかったら、ページ下部にあるブックマークや評価をつけていただけると嬉しいです!


よろしくお願いいたします!

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