↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
64/154

アカズのダンジョンと旧きもの13

よろしくお願いいたします!

 リストが宝箱改め成長の箱から中身を取り出して数瞬後、それはまるで自分の役目を終えたというように満足気な音を出し。

 うっすらと煙を出しながら消滅していく。

 完全に消滅した時、周囲に発生した煙が行き先を見つけた幼子のように、リストの持つ自らが箱でいる時に守っていた服へ一目散に吹いていく。


 唖然として状況を静観していた駈たちだったが、やがて最初に気を取り直したリストが一言。


「世界には不思議なことが満ち溢れているね」


 旧きものという、世界の中で最も不思議な存在の内の一人のそんな呟きに。


 どこからともなく、というか駈から何故か笑いが吹き出してくる。


「ぶふっ?!」


 そんな駈の感情の発露にリストは眉をしかめる。


「どうしたんだいカケル君?急に吹き出したりして」


「いや、すいません!気にしないでください!」


「むう。気にするなと言われると気になるのだか」


「じゃあ気にしてください!」


「分かった。気にする」


「ちょっ、正解がない!」


「正解なんてものは存在しないんだよ、きっと」


「あれ、今何の話をしてたんでしたっけ?」


「世界には正解が存在しない」


「なんて哲学的なお話だ?!難しい話は勘弁してください!」


 そんな駈とリストのやり取りを見ていた蓮火が、むうと眉尻を寄せて言葉を吐く。


「やっぱり2人とも仲良しだね」


 小さな子どもがお気に入りのオモチャを取られてすねているような蓮火の口調を聞いて。


 今度はリストが吹き出す。


 それは正面にいた駈の顔に直撃。


「ちょっ、汚い?!」


「ご褒美だ」


「なんの!?」


「何だ。こんな美人から吹き出しをもらえるなんてご褒美以外の何物でもないだろう」


「人によってはそうかもしれないですね!僕は嬉しくないですけど!!あと、否定はしないですけど、自分で美人とか言わない方がいいと思います!」


「わたしはさりげなくカケル君から口説かれているのだろうか」


「この人、めんどくさい?!!」


「うむ、わたしは一途ではあるが、故にめんどくさいのだ」


「むう」


 放置された蓮火はますますグズるのだった。


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。