アカズのダンジョンと旧きもの2
よろしくお願いいたします!
駈とリストのシュールなやり取りを見守って(?)いた蓮火は、ようやく話しに割り込むタイミングが出来たと言わんばかりに。
食いぎみに会話に参加してきた。
「と、ところでリスト様!」
「何かな、美少女」
「び、美少女?!いやっ?!私は鳳凰院蓮火と申します!あのっ、先ほどは失礼な言葉遣いをしてしまい誠に申し訳ございませんでした!」
蓮火はそう言って、勢いよく頭を下げた。
旧きものという得体の知れない存在に対して、素で全裸でいることへのツッコミをしてしまったのだ。
敬語になり、畏まってしまうのも無理はなかった。
「許さん!!」
「?!」
リストの返答を聞き、思わず面を上げてしまう蓮火。
その顔は泣きそうなものになり、絶望を滲ませかけた。
「というのは嘘だ」
「?!」
蓮火は仰け反る。
駈は白目を剥いていた。
「美少女の泣きそうになっている顔を見るのも私の趣味なんだ」
「あんたの趣味について、小一時間は説教したいよ!!」
駈はツッコミを入れる。
リストが旧きものだと知っても、その対応や口調は変わらないものだった。
裸でいること、少年や美少女が苦しんでいるのを見たり泣きそうになっている顔を見ること。
箇条書きにすると、酷い趣味であった。
「ウーダさんと言い、旧きものには変人しかいないのかっ!いや、そもそも人じゃないから変……なんだろう」
「む、少年」
独り言のつもりでそうなっていないような割りと大きな声での駈の呟き。
それを聞いたリストが反応する。
「はい?」
駈は相変わらずリストに背中を向けたまま返事をした。
「君はいつまで、わたしに背中を向けているんだい?」
「あんたが服を着るまでだよっ!!えっ、ていうか、そっち?僕の独り言じゃなくて、そっちに反応したの?」
「ウーダを知っているのか?」
「えっ、やっぱり僕の独り言の件についてだったの?!いや、それよりもウーダさんを知ってるんですか!?」
「いや、知らない」
「知らないんかい?!紛らわしい口調だったよ!!」
「ウダなら知っている」
「ウーダさん偽名かよ、こんちくしょう!!」
「えっ?!駈君、旧きものを他に知っているの?」
「すんません!後で説明します!」
まるで収集がつかなくなりそうだった。
先生だったらこういう時、黒板を叩いて空気をリセットするんだよなぁ。
輝子がその場にいる時だけであるが。
先生助けてください!!
駈は軽く現実逃避するのだった。
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