幼女は輝花をなだめる
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リストと輝花の前を歩く幼女がチラチラと後ろを振り返りながら歩を進めていた。
まんま迷子にならないよう気を付けている子どものようだった。
「お主ら!絶対についてくるんじゃぞ?絶対じゃぞ?」
「フリか?」
「断じてフリではないわ!!」
そんな芸人みたいなやり取りをしながら一行は進んでいく。
「ところでわたしたちはどこに向かっているんです?」
リストが行き先を確認した。
「お主の選考を行える場所じゃ!」
幼女はリストに答える。
「どこでやるんだ?」
「もうすぐ着くのじゃ!そう慌てるでない」
輝花の問いにも、幼女は答えなかった。
もったいぶりながらも、最終的に三人が着いたのは見た目には何の変哲もない建物だった。
「おい」
「ま、待つのじゃ?!」
もったいぶらされた挙げ句、こんなものかと怒った輝花が、幼女に向けて腕を引き絞っていた。
完全に幼児虐待の画である。
「ここはわしのお気に入りなのじゃ!よっぽどここらの地理を熟知していなければ、来ることは出来ないのじゃ!」
「まあ、確かに入り組んだ道は通ってきたような気がするが」
ある意味、冒険者学校の広い敷地ならではのことである。
「見た目は普通でも中に入るとすごいのじゃ!」
幼女は薄い胸を張った。
「だから殴ろうとするのはやめるのじゃ?!」
輝花の腕を必死に止めようとする幼女なのだった。
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