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Blade:11

夏休みも残りあとわずか……。


暑いです。もう暑いです。死にそうです。


でも、今日も更新です。

なんだかんだで更新を続けている自分がかわいいです。




現在ここ、セウスバルト王国の近くにある森の中を進む『ロリコンバスターズ』のメンバーは未だ目的の〈地竜(アースドラゴン)〉に遭遇出来ずにいた。

焦る隊員たち。ただただ疲労だけが溜まっていく。

無駄に時間が過ぎて行く中、ついに一人目の犠牲者が!?


「もごっ!?けふっ!!ぐ……。カイル様、私のことはいいです。先に行ってください……がくっ」


「シオン!?くっ、すまん!!」


突如突風が吹き荒れ、どこからか飛んできた毒キノコが口中に直撃したシオンを残して彼らは前に進む。

だがそんな彼らにまたもや犠牲者が!!


「ぐふっ!!私ももうダメみたいです。カイル殿、先に行ってください……」


「レスタああああああ!!」


急に腹痛に襲われたレスタ。

普段服用している正露丸を忘れてきてしまった彼はここでリタイアとなった。


「くそっ、シオンとレスタが!」


「まだだ、まだ私たちが残っている!気をしっかり持つんだ!」


互いに支え合う二人。

残してきた仲間の為にも〈地竜(アースドラゴン)〉を倒すべく森を進む。

だが現実は残酷で遂にイリーナまでも倒れてしまった。


「くっ、ここまで来たが私もダメみたいだ」


「イリーナ!」


よりにもよって今日運悪く『女の子の日』だった彼女はここにきて具合が悪くなってしまったのだ!


「なんで、なんでこんなことに!!」


「涙を拭け」


「イリーナ……」


「例えここで私が倒れようともお前の心には私たちがついている。お前は一人ではない」


苦しそうな表情でイリーナが告げる。まるでこれが今生の別れかのように……。


「イリーナ……。分かったよ。必ず〈地竜(アースドラゴン)〉を倒してみせる!だから見ていてくれ!」


「ああ、それでこそ……お前だ」


そうしてイリーナの意識は途切れた。

そんな彼女を愛おしそうに抱えあげて木により掛けるようにして寝かせた。


「シオン、レスタ、イリーナ。必ず俺が〈地竜(アースドラゴン)〉を倒してみせる!だから待っていてくれ!」


一つの決意を胸に少年は行く。

それは子供が大人に変わる瞬間、今ここに正真正銘の勇者が誕生したのだ!





















「ーーーっていうのを考えてみたんだけど、どう?」


「死ね!!」


うむむ、お気に召さなかったらしい。個人的には面白いと思うんだけどな。


「さっきから思っていたが私たちは竜を倒しに行くのだぞ?少しは緊張感というものをだな……」


「あっ、なんか祠発見!」


「人の話を聞け!!」


説教を始めたイリーナの横をすり抜けて寂れた祠まで移動する。

見た感じかなり古いものだな。


「カイル様、こんなところになんかスイッチみたいなのが……」


「あっ、ホントだ」


「おい!ちょっと待て!」


ポチッとな。

イリーナの静止の声を無視してすかさずそのスイッチのようなものを押す。いちいち確認などしない。ワイルドだぜ、俺!

ゴゴゴと祠の石造が移動して隠れていた階段が現れた。

ワオ!カイルンびっくり☆


「うおう、すげーな」


「待てと言っただろう!何故人の話を聞かない!」


「俺は誰からの指図は受けん!!」


シャキーンと決めポーズ入りで言い放つ。これが俺の生きる道、イッツマイロードだぜ!


「カイル様、かっこいいです!」


うん。自分でやっといてなんだがシオンの俺に対する心頭ぶりが恐くなってきた。

大丈夫か、この子?将来たちの悪い男に引っかかりそうだ。


「もうすでに引っかかっている!」


イリーナがすかさずつっこむ。てかお前、人の心を読むな。それに俺の一体どこがタチが悪いというんだ!こんなにも俺はピュアだというのに!


「まったく、イリーナは男を見る目がないな」


「お前のそういうところがたちが悪いと言っているのだ!」


「ところでこれ降りてみようぜ?」


「話を次から次へと変えるな!!」


先ほど現れた地下に続く隠し階段を指差す。


「いいか?私たちは〈地竜(アースドラゴン)〉を探しているのだぞ!こんなところにいるわけないだろ!」


「わかりませんよ、団長。カイル殿の言うとおり案外こういうところにいるということもあり得ますよ」


「だ、だが……しかし……」


階段のその先を見て怖気づくイリーナ。階段の先は真っ暗で明かりも無い。ほほう、これはひょっとして……。


「イリーナって暗いところが苦手?」


「だ、誰が暗いところが怖いだと!!」


おおう、これは予想以上の反応だ。相当怖いらしいな。くくっ、いいことを知ったぜ☆


「大丈夫だよ、イリーナ。俺がしっかり手を握っておくから」


「ッ……。貴様がどうしても手を握りたいというのなら考えてやらんこともないが……」


「さよなら」


なんかグダグダ言っているイリーナを見限って祠の階段を降りようとする。俺がそこまでしてやらなければならない義理もないしな。さらばだツンデレ、あとは自分でなんとかしろ。


「わああ、すまん!私が悪かった!だから頼む、置いて行かないでくれ!」


俺に泣きつくイリーナ。さっきまでの気丈な態度はどこに行ったのやら、その慌てっぷりがなんか面白い。


「……お前の自慢の部下に頼めばどうだ?」


「二人にこんな情けないことを頼めるか!頼む、後生だ……」


こいつが俺にここまで頭を下げるとは本当に暗いところが苦手なようだ。本当は中で色々と弄ってやろうと思ったのだがさすがに可哀想だから自重しとこう。

ちなみにシオンとレスタの二人はさっさと先に進んでしまった。あいつらもなんだかんだ言ってタフだよな。


「しゃーなしだな。ほら、しっかり捕まっておけよ?」


「あ、ああ……」


遠慮がちに差し出されたイリーナの手を取る。

触れた瞬間、イリーナから小さい悲鳴が上がった気がするがそれについて追求してもなんでもないの一点張りで教えてくれなかった。


(男と手を握るなんて経験は始めてだ。ホントに大きいんだな……)


「ほら、ぼーっとしてないで行くぞ」


「あ、ああ、分かっている」


こうして『ロリコンバスターズ』の面々は突如出現した地下通路へと進んで行ったのである。

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