期間雇用と孤児諸々
あらすじ 法務官は期間雇用となった。結構えげつない条件だ・・・・・・・・財務長涙目。護衛官はがんばれ・・・・・
法務官補佐として勤め始めて数日。書類の山も一段落して私も姉弟ともども休みを取ることが出来る。
姉弟も暫く缶詰だったから身体がこわばっていると孤児院で子供達相手に遊んだり、私兵達を相手に剣術の訓練などをしている。
私がある程度の王室とのつながりを持ったから私兵達も少しづつ減らしていくかな?
「いやぁ、解放奴隷戦士団の物資集積地として孤児院の一部借りてますので。」
「同じく騎馬公の簡易宿泊所として・・・・・・」
「近くに商会公の宿舎を立てたからそのうちに引き上げますよ。実際騎馬公の戦士達とか解放奴隷戦士団から引き抜くのにこの孤児院は良い場所なんですよね・・・・・・・・・・ 孤児たちの引き抜きもしたいですし・・・・・・・・・・ 結構良い感じに育っていますし・・・・・・・・・・・」
「我等人外公戦士団としては人目を着にせずくつろげる場所というのが少なくて一部を物資集積所という名目で借りてますが・・・・・・・・・」
「おらたち農園公配下は別に家があるから、孤児院に野菜届けるついでにサボっているだけだし・・・・・・・・」
「いやぁ、宿代が無いときに孤児院にお世話になってます。」
自由戦士、本気の手弁当だったから・・・・・・・・・・悪い事したねぇ・・・・・後で費用請求してね。
後、農園公配下、君たちの中の妻帯者がうちの女衆を口説いていたのはきっちり報告させてもらうね。
サボりは聞かなかったことにしておくけど(笑)
「や、やめてけろーーーーー!」
それは冗談として・・・・・・・・・・・意外と手弁当といっても利益を取れるようにしていたんだな。
「そりゃ勿論伊達に公爵位を取っていないから、庭園公以外・・・・・・・」
庭園公はねぇ・・・・・・・・・・・仕方ないか。
「あの御方の生きる事への不器用さは筋金入りだからな。」
自由戦士まで言うか・・・・・・・・
そんな事馬鹿なことを言い合っているうちに孤児姉のほうでも
「孤児姉、このリボン良いなぁ? 賢者様に買ってもらったの?」
「そうですよ。私が自分で買おうとしたら選んでいたの全部って・・・・・・・・・・・」
「良いなぁ・・・・・・・」
「私も欲しい・・・・・・・・・」
「基本うちらって現金収入ないからおしゃれも出来ないし、働く場所もないからねぇ・・・・」
「私も賢者様のところでお仕事できるかなぁ?」
「ご主人様の従者は足りていますしねぇ・・・・・・・・・・・・基本無職だから。私一人でも十分世話できるし・・・・・・・」
「夜のお世話とかは?」
「な、何を言っているのですか!!ご主人様は私にそんなことを求めてくださらないですよ!!」
「じゃぁ、私がそれに立候補しようかな?」
「馬、馬鹿言わないで・・・・・・・・・・・!!ご主人様に対して・・・・・・・・」
「あれぇ?ご主人様とはそんな関係じゃないのでしょう?だったらいいじゃない!」
「デモでも・・・・・・・・・・・・」
「はいはい、冗談だよ。とらないって!あたしらだって感謝しているんだからあの賢者様に・・・・・・・・・・ 全裸で道楽者でだらしないところある人だけど悪くないと思っているよ。」
「あのお方だったら初めてを捧げてもと思えるからねぇ・・・・・」
「良いなぁ、孤児姉は・・・・・・・・・」
「おーい、孤児姉。これから市場に行くけどお前もついてくるか?」
「はい、ご主人様!」
「悪いな娘ちゃん達、孤児姉はこの悪い法務官様がさらっていくぞ!」
「きゃーきゃー!今日はどこまで行っちゃうの?」
「そりゃ市場までに決まっているだろう。」
「ええっ!色々官能の世界じゃないの?」
「私らもいきたーい!」
「良いでしょ?」
「仕方ないなぁ・・・・・・ まとめてついてくると良い!!」
「「やったー!!」」
こうして私は孤児姉とその他諸々の娘さん達を連れて市場に行くのである。
「すいませんご主人様妹分たちが・・・・・・・・・」
「まぁ、たまにはいいだろうよ。ちと幼いが綺麗どころを連れて行くのも乙なもんだ。」
「ああん、わたしのごしゅじんさまになってぇ☆」
「私は夜の帝王だから身体が持つかな?」
「はいはい、馬鹿いってないできりきり歩く。ご主人様に失礼があったらはたきますよ。それにご主人様も小さい子相手に下品な事言わない。」
「はぁい!」
「下品じゃないよ、男として健全な・・・」
「黙れ椎の実!!」
「げふっ(吐血」
椎の実じゃないよ、本当だよ・・・・・・・・・・・
「二人きりのときじっくり確か・・・・・・・・いたっ!! 酷い孤児姉!」
「ご主人様に失礼な事をしたらはたくといいましたよね・・・・・」
「怖いよ孤児姉!!」
「ふふふふふっ・・・・・・・・」
「あれは取られたくない一心だよねぇ・・・・」
「可愛いねぇ・・・・・ 恋する乙女の目だねぇ・・・・」
「どっちかというと父親を取られたくない娘の心理だったり・・・・・・・・・」
「かもね賢者様、うちら父親依存の気が在るのかもしれないからねぇ・・・・」
そんなこんなで市場につく。
色々な物があるが全て何がなんだか判らないな・・・・・・・・・・・
食べ物関係は料理になったものを見るのが大半だし・・・・・・・・
銅貨数枚を各自に小遣いとして渡し、一団となって消えていく孤児姉の妹分を眺めている。
まぁ、小物売りか端切れ屋だろうからその近くで陣取っていれば良いか。
「貴族の旦那今日はどうだい?いっぱい呑んでかないか?」
「悪くないねぇ・・・・」
「今日は可愛い子達を引き連れて色々頑張るのかい?」
「それやろうとすると私の従者が凄い目でにらんでくる。」
「はははっ、やきもちやかれるんだな。可愛いもんじゃないの・・・・・・・」
酒をあおり、小物屋に群がっている孤児娘達を眺めている。
いつの間にか傍らには孤児姉がいる。
「ご主人様、すいません妹分がわがまま言って・・・・・・・・・この分は私が働いて返しますんで・・・・・・・・」
「そんなのはいいけどね。いいのかい?一緒に行かなくて。」
「私は別にいつでも買えますから、あの子達は中々そういう機会もないし・・・・・・・働き口もないですからねぇ・・・・・」
「確かに」
「あの子達も自分で稼げる場所があるといいんだけど・・・・・・・・・・・・・ 従者にしてとかいってくる子もいましたしねぇ・・・・・」
「そういえばあの子達の計算能力と読み書きの能力は?」
「うーん、ばらつきがあるけど孤児弟に一歩劣る程度かな?私等より教わるのが少し遅かったからその位かな?知識面はあまり期待しないほうが・・・・・・・・・・・」
「商会公のところで帳簿の付け方も習っていたよなぁ・・・・・」
「確かそうですけど・・・・・・・」
「ためしに王宮の官僚部屋の下働きでもさせてみるか?」
「それはいいですけどあの環境にあの子達を放り込むのは・・・・・・・・・・・・・ちと酷かと・・・・・・・・・・・」
「まぁ、其処は私たちで補助してあげれば何とかなるでしょう。私の権限で雇えるし問題なし。そうと決まれば、あの子達の他にも二三人連れて行く子を決めてくか。」
「人攫いみたいですわねご主人様。」
「はははっ!良い子は皆攫って仕込んじゃうぞ(邪笑」
この発想は孤児弟の孤児達による王国奪取計画なんだけどね。
孤児姉の頭をなでながら孤児娘達がきゃいきゃい言っている風景を眺める。
心なしか孤児姉が身体を寄せて気持ちよさげにしているが娘が父親にしているように懐いているだけなんだよな、そうだよな。
「貴族の旦那、可愛い彼女連れてうらやましいねぇ・・・・」
「五月蝿い!」
「いいなぁ、孤児姉は」
「私らも混ざっちゃえばいいのよ!」
「賢者様ぁ~☆」
すりすり、べたべた・・・・・・・・
「なんだなんだ!!」
「私たちも可愛がって・・・・・・・・」
「なでてなでて・・・・・・・・・」
「うわっ!!」
押し寄せてきた孤児娘達にもみくちゃにされて私はしりもちをつくのであった。
「旦那、モテモテだな!」
「良いだろう。」
「むぅ・・・・・・」
あれあれ、私を取られて孤児姉がむくれている。よしよし・・・・・・・・・甘ったれが。
「やっぱ大事にされてるよねぇ・・・・」
「良いなぁ・・・・・」
「父親っていたらああいうものかねぇ?」
「どっちかというと恋人みたいなものじゃない?」
「どっちにしても良いなぁ・・・・・ 」
法務官ハーレム形成の話でした。
まぁ、娘さんたちは自覚しているように法務官を男としてよりも父親としてみているからじゃれ付いても本気で仕掛けることはないでしょう。多分・・・・・・・・
孤児院の院長は?
あれはおじいちゃんみたいなものだと認識されてます。