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あっ、そういや。と朱那が軽く手を打つ。
「クロがニーストラなら、ニーストラの里の場所はクロに聞けばいいのでは?」
「そんな簡単な問題じゃないんだ。」
「なる、ほど、、状況はだいぶ厄介。そこの子のタイムリミットも考えたら更に......
優先的に探すように言っときます。」
「ありがとう。朱那」
「あと、その子は内で預かるのでいいですか?」
「それは助かる。」
では、行きましょうか。と言われて、流れるように連れてかれた。
医務室のような場所だ。薬品の匂いが外からでも分かる。
コンコン___ガチャっ。
え......
朱那は返事も待たずして扉を開けた。
中には椅子に座ってる短髪の女性。白衣に紺色の髪が映える。
彼女も赤い目だった。
「朱那じゃん。どうした?......その子、呪われてるじゃん。」
席から立ち上がってルルに近づく。
包帯を少しめくりあげてライトで様子を確認していた。
「うわぁ。だいぶ性格悪いな。...五感削られてんのか。
朱那、その子をベッドに運んどいて。少年君と話しとくから。」
朱那が俺からルルを剥がしてベッドに連れて行った。
促されるままに席に座る。
いつのまにか朱那は部屋から出ていっていた。
「えっと、君が保護者的な感じだよね?ちょっと彼女について検証したいことがあるんだけどいいかな?」
包帯が外される。黒い血管は、足付近まで広がっていた。
「ちょっと失礼。」
そう言って後ろから俺の耳を塞ぐ。
「...カッ!!!」
耳を塞がれてるはずなのに、はっきりと空気の歪みとともに聞こえた。
思わず体がビクッとする。
耳から手が外される。
「やっぱ聴覚は完全になくなってるかもね。
じゃあ次やるんだけど...最後まで見守る?
別に一人でできるんだけど、見守っときたいなら残りな。」
「...最後まで見守るよ。」
「そう、仲間思いなんだね。私は美夜よろしくね」
「俺はレイ」
俺が美夜の右腕になるような形で、手伝った。
強い光 少し反応 視覚少
音 反応なし 聴覚無
腕に針 反応あり 感覚有
不味 反応なし 味覚無
臭い香 反応なし 嗅覚無
結果はこうなった。
「やっぱり、この呪い性格悪い。五感ほぼ持ってってる。
何をそんなに恨んでるんだが。それより、レイ。これを付けた奴だいぶ強いね。
複雑+防御がだいぶ強いせいで、全く解除方法がわかんない。」
「解除する方法は...」
「呪いの核を見つけてつながりを解くか。術者に解かせるか。の2択だね。」
...ルルの手を握る。
必ず助ける
指文字で手にそう描いた。
元いた部屋。誰も居なかった。
置き手紙が一つ。美しい字でかかれていた。
[部屋が決まったのでクロとメイナちゃんを送ってます。
迎えに行くので待っといてください。]
部屋の座布団に腰掛ける。
はぁ。ため息をついて、天井を見上げた。
千年見つからなかった手がかりようやく見つけたのに、時間制限付き。攻略難易度が高すぎる。
ほぼ脳死の状態だった。
ガラガラガラと、扉が開く。
前を向く。
朱那。じゃなくて、凪が立っていた。
「朱那は用事ができたそうだ。
それより、言ってないよな?」
「もちろんだ。約束は守る。」
「そうか。」
そう言って背中を向ける。
ついてこいと言ってるわけではない、が部屋の時と同じ。来いと言ってるような背中だった。
「ここがお前の部屋だ。」
案内されたのは、凪の隣の部屋だった。
はぁ。とため息をついて凪は部屋に戻っていった。
俺も部屋にはいる。
和風の宿に似てる部屋だった。
布団も綺麗に敷かれてる。だが、やはり窓がない。
窓ぽいのは、窓のフリした照明。地下だし仕方ないか。
...やることがない。
情報がないと何も動けないし。
メイナとか、クロの部屋に行ってみるか。
そう思って扉を開けた。
『あっ』
扉の外に凪が立ってた。
拳を片方だけ上げてるのからノックしようとしてたのが読み取れる。
「えっとなんの用?」
「白面始めの任務が決まった。」
それだけいって廊下の奥へ進んでいった。
暇だし、任務内容でも聞きに行くか。
屋敷、一旦先ほどまでいた部屋に戻る。
いない。
医務室に向かう。
コンコン。
「すみません。レイです。」
「どうぞ。」
扉を開ける。
部屋で、美夜が見知らぬ少年に包帯を巻いていた。
「怪我とかならそこ座っといて」
「えっと、朱那にどんな任務なのか聞こうと探してて。」
「それなら、この子のほうが詳しいよ。」男の子を指差す。
青い目の少年だった。
「我を助けてほしいんです。」




