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そして梅乃ちゃんは……(オマケ) オマケって何⁉

 くいくいと袖を引かれて振り返る。すると、両手を胸の前で握って、わくわくした様子で俺を見上げる梅乃ちゃんがいた。うぅ~ん、これはかわいい。けれどもこういうの見せられるとちょっと意地悪したくなるんだよなぁ……。


「あ~、遊んだ遊んだ~」


「そうね、こんなに歩き回ったのは久しぶり~」


「うん、私も楽しかったよ」


「ちょと⁉ どうして終わった感じになってるの? 次は私の番だよね⁉」

 その梅乃ちゃんを尻目に三人はすっかりオフモードである。俺はちらと、腕時計に視線を落とした。現在時刻は間もなく午後五時を迎えようといったところ。


「え~、だって梅乃はいつも先生にヒイキされてるしなぁ」


「自分だけちょっと長い付き合いだからって、何かと私たちに見せつけてくるし」


「私は、梅乃にも、おまけで一か所くらい付き合ってあげてもいいと思うけど」


「おまけっ、おまけって何⁉ というかみんな私のことそんな風に思ってたんだ」


「そうだな~」


「あたりまえじゃない」


「梅乃相手に嘘はつけないから……」


「ひどいっ‼」

 あははと文字通り三者三葉に笑って。梅乃ちゃんだけが瞳をうるうるさせている。助けを求めて彼女が再び俺の方へ向き直った。


「先生、先生は私の見方ですよね。ちょっとくらい私のお願いも……」


「ああ、そうしようとは思ったんだけど……」

 気まずかったので一旦言葉を切ってから俺は続ける。恐る恐る梅乃ちゃんの表情を盗み見ると、その顔は絶望に染まっていた。


「今日は皆を遅くとも六時には家に送り返すよう言われてるんだよなぁ」


「う~っ。先生のばかっ。どうせ、どうせそんなことだろうと思ってましたよぉ~」

 こうして、テスト前最後の週末の一日は賑やかに過ぎ去った。うん、なんていうかほんとに、その、悪いとは思ってるんだよ?


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