何かが動きそうな予感がするけどそれはきっと気のせい
とある冬の日。
馨のバイト先にやってきた柴乃と杏珠は、
そこで瀬名と再会する
バイトをやめる馨のかわりに、
名乗り出たのはまさかの杏珠だった
それぞれの思いが徐々に動き出すさなか、
柴乃は馨にクリスマスを開けとけと言われ・・・!?
「見てみて~! お姉ちゃん! みんなからこぉんなにプレゼントもらっちゃった❤︎」
終礼の終わるチャイムが、校内中に響き渡る。
笑顔を振りまく姫野の姿に、私はよかったわねと一言だけ返した。
今日は終業式でもあり、待ちに待ったクリスマスの日。
あんちゃんは今日から始めるのか、履歴書をもっていつにもまして緊張した様子で向かっていった。
つまり、馨君と出掛けるのにはうってつけのこのシチュエーション。
せっかくだし迎えに来てあげようと隣のクラスに来るが否や、これだ。
「今年も姫野にたぁくさんのサンタさんがきてくれたんだよ~すっごく嬉しい❤︎」
「ほんとあんたって……変わってないわね」
「姫野は姫野だも~ん❤︎」
「はぁ……あ、今日私帰り遅いかもしれないけど……あんたどうするの?」
「大丈夫❤︎ 直樹君と一緒にどこか行こうって約束したんだ♪ この前、迷惑かけちゃったから」
へぇ、意外。あの情けない寺濱君が、よくもまあその誘いをオッケーしたわよね。
姫野を元に戻してくれたのも、少しはあの人のおかげだし……
「おおおおおおおおおおおおお待たせしました! 姫野さん!」
「なんだ、柴乃も一緒だったのか。よっ」
噂をすれば、なんとやら。
やってきたのは緊張でガッチガチな寺濱君と、対照的に明るい馨君だった。
「あっ、寺濱君! お片付け、終わった?」
「は、はい! お待たせしてすみませんでした!」
「いいよ~全然。それじゃあお姉ちゃん、またおうちでね~❤︎」
そういうと姫野は、口を動かしながらウインクしてみせる。
まるで、ごゆっくりとでもいうように。
こんなに変わらないんなら、戻さなくてもよかったじゃない! もう!
「相変らずだなー渕脇は」
「まったくだわ……それで話って……」
「その前にまず飯だろ。今日はとことん付き合ってもらうぞ?」
意地悪そう笑う彼は、なんだか楽しそうにも見える。
それがなんだか新鮮でカッコよくて、私はゆっくりながらに後を追った。
(つづく・・・)
言っておきます。
ここから、怒涛の恋愛ラッシュです。
今回短めに感じるのは
おそらく私が勝手に区切ったからです。
クリスマス編と勝手に命名してるのですが
あ、あれ……区切りは……?
となったくらいだらだら書いてました。
おそらく三話くらい続きます
さあ、果たして進展があるのかどうか。
次回、今まで謎だったものが一つ
明らかになります




