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僕等はまだ、夢の途中

悪霊に取りつかれていた姫野を、

直樹、柴乃の活躍で無事解放することが出来た。


ようやくいつも通りの日常回!

が、何やらみんなの様子が…?

外の風が、異様に冷たい。

はいた息が、たちまち白になり空気に溶けていく。


「最近、一段と冬っぽくなってきたよね」


隣で両手に息を吹きかけながら、あんちゃんが笑いかけてくる。

私はそうだねと、ため息交じりにつぶやいた。

あんなことがあったというのに、いつも通りの日常はすぐに戻ってきた。

問題がないとわかったのが早かったのか、姫野はすぐに帰ってきた。

インフルエンザだと言われていた男子生徒たちの記憶はほとんどなく、いつも通り姫野につかえたりしてたっけ。

つまり記憶があるのは私達だけのようで、苦労した分それはそれで問題なような気がするけど……


「そういえば、進路調査票かけた?」


「い、いきなり現実押し付けるのやめてよ~そういうの苦手なんだから~」


「ごめん。でも柴乃なら、なんでもできそうに見えるけどな。細かいの以外」


「細かいの以外は余計よ。あんちゃんは? 大学? それとも専門学校?」


「うーん……詳しくは決めてない、けど……柴乃、これから時間ある? 寄りたい場所があるんだけど、いいかな?」


珍しいな、と思った。

あんちゃんからどこか行こうというときは、決まって何か話したいことがあるときだ。

最近は私が連れまわしていたっていうのもあり、彼女が自分から降ってきてくれるのはありがたい。

なんせ彼女は何でも自分でしょい込んじゃうから。その分、私がサポートしてあげないといけないし!


「全然いいよ! んで、どこいくの?」


「えっと……浅沼君のバイト先……」


「ごめ~ん、ちょっと急に腹痛があ」


「……そういうと思った。期間限定スイーツがあるらしくて、食べてみたいの。ちょうど今日浅沼君いるって聞いたから、ちょうどいいかなって」


「あんちゃん、それってスイーツ目当てよね? 私に何かさせようってことじゃないわよね?」


「もう冬休みだし、遊びにでも誘えばいいのに」


「さ、誘うわけないでしょ! そんなこというと私行かないからね!?」


私が怒っても、あんちゃんは笑いながらなだめてくる。

あの一件があってから、馨君はバイトを優先するようになりすれ違って挨拶する程度しか会えていない。

だからか知らないけど隼人君は突っかかってくるし、あんちゃんから変なこと言い出すしでろくなことないんだから!

で、でも今回はあんちゃんが行きたいって言ってるんだから、私関係ないよね!


「ま、まああんちゃんが行きたいんなら? 仕方ないから付き合ってあげる!」


「はいはい。素直じゃないところは、相変わらずだね」


「うっさい!!!」


くすくす笑うあんちゃんに喝を入れながら、私達は彼のバイト先に向かったのだった。


(つづく!)

本編と話は変わりますが、

やっと全員出てきてくれたこともあり

双子姫全キャラの誕生日を

ツイッターにてあげさせてもらいました。

なぜ8月がいたのに祝わなかった、については

主役からスタートがいいかなって思ったからであり

決して直樹君が嫌いなわけでは・・・


次回、久々の馨君のバイト場所へ!

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