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スクープ! あの子には○○が○○していた!

隼人から妹の真実を聞き、どうしてそうなったのか

葛藤する姉・柴乃。

そんな中、馨から姫野の場所が分かったと言われ・・・

自宅から少し離れた場所にある、廃工場の跡。

今では使われていないのか、倉庫のような物置と化している。

昔、私たち姉妹が幼かったころに一度だけ来たことがある。

肝試しをしようって提案をして。

しばらく二人でいたのに、気が付いた時には姫野がいなくなった。

その場所に二人しかいなかったからすごく心細くて、寂しくて。

見つかるまで延々と泣いていたっけ。

やっと会えたと思った姫野も泣きじゃくっていて、もう大丈夫だからって励ましてー


「……なんだか、緊張するね」


あんちゃんが、ぎゅっとこぶしを握り締めながら言う。

昔来たはずの工場跡は今でもどこか不気味な雰囲気を醸し出しており、入るのを躊躇してしまうように思えた。

怖がる私達とは対照に、隼人君や馨君はその場を一瞥している。


こんなところに、本当に姫野はいるのだろうか。

そもそも、なんでここだって思うんだろう……

馨君自身の謎は深いままだし、彼の知り合いだなんて寺濱君くらいしか知らないし……


「来たか。待っていたぞ」


そんなことを考えていた時だった。

体に響くような、低い低い声。

かすかに匂う香水の匂いが、私の鼻をさす。

私達と少し離れた場所に、一人の青年がいた。

背もはるかに高く、袴みたいな洋服を身にまとっていて。


「すんません、遅れてしまって。ここに彼女が?」


「ああ。何もしてこないところを見ると、僕らには気が付いていないようだな」


「浅沼君、この人は……?」


「神月瀬名(こうづき せな)。俺のバイト先の、チーフなんだ。渕脇を見つけてくれたのも、この人」


バイトの、チーフ……

衣装が衣装なせいか、そんなふうには見えない。

馨君のバイト先には何度か行たことあったけど、こんな人は見たことがない。

大学生、くらいだろうか。

どこかおとなしそうに見える雰囲気は、まるで大人の男性のようで……


「貴様が、渕脇柴乃だな」


「は、はい! って、なんで私の名前知ってるのよ!?」


「単刀直入に言おう。貴様の妹である渕脇姫野には、悪霊がとりついている」


悪……霊?

そういわれて、ピンと来る人がどこにいるだろうか。

悪霊って、つまりお化けか何かってこと?

とりつかれているなんて、そんな漫画みたいな話……


「それ、ほんとなの? この人、嘘ついてるんじゃない?」


「疑うのも無理はねぇが、この人は今までもそう言って霊を取り払っている。信じても大丈夫だ」


「ってことは、祓い屋をやってるってこと……ですか?」


「昔から霊感が強いからな。たまにではあるが」


本当、のことなんだ。

信じられない、けど彼の目を見たらそうじゃないって分かる。

確かに悪霊は存在する。

姫野はそれに、操られていたというの……?


「まだ僕が幼かった頃、祓い損ねた霊がいた。それが、奴に取りついている。相手の心のすきをついて、そいつの思いに同調するかのように自分の野望をかなえようとする……最低な悪霊といっても過言ではない」


「姫野は……? 姫野は無事なの?」


「案ずるな。彼女本体の意識は、奥底に眠らされている。時間が限られている以上、ゆっくりはしていられないがな」


助けなきゃ、姫野を。

その考えが出るまで、時間なんていらなかった。

気が付いたら工場に向かって、歩き出してる自分がいて……


「姫野! いるんでしょ!? 隠れてないで、姿を現しなさい!」


「……柴乃……さん?」


暗い工場の中で私の声が、こだまする。

そこに一つだけ、か細い声が聞こえた。

この声を、私は知っている。

その時、まぶしい光が私達を襲った。

明るさに目を細め、その向こうに見える景色を見ようとする。


「へぇ~ここまで来たんだ? やればできるじゃない♪ お姉ちゃん❤︎」


積み立てられた積み荷の上で、高い声が聞こえる。

不気味に見えるその笑顔を、姫野は私達に浮かべて見せたー


(つづく・・・)

そういえばもうお盆ですね。

平成最後の夏、とも言われていますが

個人的にはさほど変わり映えのない夏を送ってます。


そういえばゴールデンウィークはやったのに

夏休み期間なのに今回は連続投稿しないのか

という問題に関して一言

作者の気分的な問題です

悪しからず……


次回、VS姫野!


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