第三話 静かな朝
翌朝、リルシリスは家の中の一角で、一人で籠を編んでいた。
その傍には幾つもの、大小様々な大きさの籠が積み重なっていた。
朝の七時頃から始まったので、作業を始めてからそろそろ二時間以上になる。
リルシリスは一度手を休める為、休憩にする。
ヤーンは夕べから椅子に座ったまま爆睡していた。
仕方がないので、そのまま寝かせておき、リルシリスは仕事を再開する。
また二時間程籠を作って、休憩にしようとしていた。
そろそろ昼になろうとしていた。
その頃、漸くヤーンは起き出した。
リルシリス「やっと起きたか」
ヤーンはあくびをしながら言う。
ヤーン「よく寝た」
リルシリス「タオルあるから、あっちで顔洗って来な。トイレはそこの突き当たりの左側。コップとかも好きなの使いな」
ヤーン「おう」
ヤーンは言われた通りに動く。
洗面をして、コップで水を飲み、トイレで用を足す。
そしてテーブルに戻り椅子に座る。
ヤーンの様子を見ていたリルシリスはヤーンに一言伝える。
リルシリス「じゃあ今から一緒に出かけるぞ」
ヤーン「出かけるって何処に?」
リルシリス「ちょっとそこまでだ。いいからついて来い」
二人で街中に向かい歩く。
ヤーンは見慣れない街を、興味深そうに、歩きながらキョロキョロ見ている。
遠くに見える時計塔の針は、十二時を過ぎていた。
リルシリスはヤーンに言う。
リルシリス「もうすぐだ」
ヤーン「おう」
そして、着いた先は教会だった。
ヤーン「教会!?え、なんで?もしかして俺のこと殺すつもり?」
リルシリス「それはドラキュラか悪魔だろ。いいから入れよ!」
リルシリスはヤーンの手を引っ張って教会の中へ入る。




