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移ろいの木漏れ日と微風  作者: まりちゃんとだんな


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第四話 健康的なヤーン

リルシリス「牧師様いますか?」


牧師「はい、こちらですよ」


牧師は聖壇の前にいた。


リルシリスとヤーンが近寄ると、牧師の方からも近づいて来た。


牧師「どうされたんですか?リルシリス」


リルシリス「ちょっと牧師様にお願いがあって…」


牧師「はい、なんでしょう?」


リルシリス「隣にいるヤーンの話だと、ヤーンは死人らしいんですけど、本当に死んでいるか調べてほしいんです」


牧師「分かりましたではヤーン貴方は、いつ、どうやって、死んだのですか?」


ヤーン「二、三日前に崖から落ちて、気がついたらあの世みたいな所に倒れてて…」


牧師「そこから、どうやってこの世に戻って来たのですか?」


ヤーン「あの世に光の輪みたいのが現れて、そこを潜ったら草原に出た。そして歩いていたらデカい木に辿り着いて、そこにリルシリスがいたんだ」


牧師「確かにヤーンの言っている事に偽りは無いようです」


リルシリス「じゃあやっぱり…」


牧師「リルシリスから見てヤーンの行動はどうでしたか?何か不自然な所はありましたか?」


リルシリス「いや、特には無かったです。夕べは一緒に食事して、その後から今日の昼までよく寝てたし、起きたら顔を洗って、トイレに行って、で普通でした」


牧師「とても健康的ですね。ではヤーン左手を出して下さい」


ヤーンは言われた通りにする。


牧師はヤーンの手首を指先で掴んで脈をみる。


牧師「はい結構です」


牧師は二人に結果を伝える。


牧師「ではお答えしましょう。ヤーンは生きています」


リルシリス「やっぱり…」


ヤーン「え!?そんな、だって確かに俺は!」


牧師「そうです、確かに貴方は崖から落ちた時、別の世界に行かれたのでしょう。しかし、それは生きたまま瞬間移動か何かしたのかも知れません」


ヤーン「瞬間移動!?」


リルシリス「本当ですか!?」


牧師は頷き、続きを話す。


牧師「つまり生きたまま別の世界に行き、そこで光の輪を潜って元の世界に戻って来たのでしょう。身体は健康そのものの様ですよ」


ヤーンは肩を落として、気が抜けた。


ヤーン「またか…」


リルシリス「またって?前にもあったの?そういう事」


ヤーン「子供の頃、川で遊んでたら溺れたんだ。それで、あの世で真っ赤な川を舟で渡ろうとしてたら、強風で舟が流されて、目的地の岸から離れた所に着いて、この世に生き返ったんだ。なんで二回も…」


牧師「生きていたのなら何よりですよ」


教会のステンドグラスから色とりどりの光が差し込んでいた。


その光はそこに居た三人を鮮やかに照らしていた。

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