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知らぬ間にギャル達の様子が変わっていたのですが、俺はまだ気づいていません。  作者: プリンアラモード


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「一年B組の白金結城くんっていますか?」


教室の空気が、一瞬だけ静まり返る。


「え?」


「白金?」


「誰?」


「女の子?」


視線が一斉に俺へ集まった。


「白金くん」


優奈が口元を押さえながら笑う。


「……また何か始まりそうだね」


「だから違うって」


苦笑しながら席を立ち、教室の外へ出る。


「すみません、お待たせしました」


「いえ。先生が職員室に来てほしいそうです」


「職員室?」


「はい。伝言だけなので」


女子生徒は軽く会釈をすると、そのまま廊下を歩いて行った。


(先生が俺を……?)


特に何かした覚えはない。


首を傾げながら職員室へ向かう。



「失礼します」


職員室へ入ると、担任がこちらに気付いて手招きした。


「おう、白金。悪いな、呼び出して」


「何かありましたか?」


「まあ座れ……と言いたいところだが、すぐ終わる」


先生は苦笑しながら周囲を見回し、少しだけ声を落とした。


「実はな。この後のホームルームでクラスのみんなにも話すことなんだが」


「はい」


「十一月下旬に校外学習を実施することになった」


「校外学習ですか」


思わず聞き返す。


高校に入ってから初めての校外学習だ。


「それで、お前には先に伝えておきたいことがある」


先生は一枚の資料に目を落とした。


「学校側の都合で、班編成を一部調整することになってな」


「調整……ですか」


「ああ。本来ならホームルームで発表する予定だったんだが、お前の性格を考えて先に話しておこうと思った」


先生は俺を真っ直ぐ見た。


「白金、お前には優奈さんたちの班に入ってもらう予定だ」


「……え?」


思わず固まる。


「もちろん、まだ正式発表前だ。だが、お前なら『自分が入ったら迷惑じゃないですか』なんて考えそうだからな」


図星だった。


何も言い返せずにいると、先生は小さく笑う。


「安心しろ。これは学校側で決めたことだ。それに、島崎たちにも事情は説明してある。」


「そう、なんですか……」


「ホームルームで詳しく説明する。だから今は、『そういう話がある』くらいに思っておいてくれ」


「……分かりました」


「よし。それじゃ教室へ戻れ」


「失礼しました」


職員室を出ても、頭の中は整理が追いつかなかった。


(優奈たちの班……)


まさかそんなことになるとは思ってもいなかった。



教室へ戻ると、案の定だった。


「おかえりー!」


真っ先に声を掛けてきたのは原田さん。


「何だったの?」


「先生に怒られた?」


「それとも、さっきの子と何かあった?」


「だから違うって」


席へ戻ると、優奈が興味津々といった様子で身を乗り出してきた。


「で?」


「……まだ言えない」


「え?」


「この後のホームルームで先生から話があるらしい」


その一言で、四人は顔を見合わせた。


「ホームルーム?」


「何だろう?」


「気になるね」


末永さんが小さく首を傾げる。


楓も静かに考え込んでいた。


その時――。


キーンコーンカーンコーン。


ホームルーム開始のチャイムが教室に響く。


「はい、席に着けー」


担任がプリントの束を抱えて教室へ入ってきた。


その表情は、どこか嬉しそうだった。


「今日はみんなに一つ、嬉しい知らせがある」


教室がざわつく。


俺は机の上に置かれたプリントへ視線を落とし、小さく息をついた。


(いよいよ、校外学習の話か……)

読んでくれてありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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