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放課後の時間帯ということもあり、店内には学生や会社帰りのお客様が次々と訪れていた。
「いらっしゃいませ」
俺はレジに立ち、お客様を迎える。
「てりやきバーガーセットを一つ」
「かしこまりました。お飲み物はいかがなさいますか?」
注文を入力し、会計を済ませる。
商品が出来上がるまでの間に次のお客様を案内し、厨房へオーダーを通す。
忙しい時間帯ではあるが、スタッフ同士の連携はしっかり取れていた。
神崎先輩が厨房からこちらへ目を向ける。
「白金、ポテト補充頼む」
「はい」
俺は原田さんにレジを任せ、厨房横の保温ケースへ向かった。
揚がったばかりのポテトをトングで手早く補充し、量を整える。
「ありがとう」
神崎先輩が短く声を掛ける。
「いえ」
補充を終えた俺は、再びレジへ戻った。
隣のレジでは、原田さんがお客様へ商品を手渡している。
「お待たせしました。ありがとうございました!」
明るい笑顔に、自然とお客様も笑顔で店をあとにしていく。
最近は仕事にもすっかり慣れ、お互いの動きも自然と分かるようになってきた。
忙しい時間帯でも原田さんは笑顔を絶やさず、俺も安心して任せられる。
――最近は、息も合うようになってきたな。
そんなことを思いながら、俺は目の前の仕事に集中した。
店内の混雑も落ち着き始め、閉店まであとわずかとなった頃。
自動ドアが開き、島崎さん、小林さん、末永さんの三人が店内へ入ってきた。
「あっ」
最初に気付いた原田さんが嬉しそうに声を上げる。
「優奈! 楓! 末永さん!」
三人も原田さんに気付き、笑顔で軽く手を振った。
「いらっしゃいませ」
原田さんはすぐに接客へ切り替える。
「Lサイズのポテトを二つと、ドリンクを三つお願いします」
島崎さんが注文すると、小林さんが笑いながら言った。
「話し合いしながら、みんなでつまむにはちょうどいいね」
「うん。白金たちの仕事が終わる頃には、ちょうどいい頃合いになりそう」
末永さんも頷く。
「かしこまりました」
原田さんは手際よく注文を入力し、会計を済ませる。
ほどなくして商品が出来上がると、三人はポテトとドリンクを受け取り、店の奥の席へ腰を下ろした。
俺は接客中だったため、小さく会釈だけ返す。
三人も「頑張れ」と言うように笑顔を返してくれた。
話し合いまで、あと少し。
まずは目の前の仕事を最後までやり遂げる。
そう気持ちを切り替えた俺は、次のお客様へ笑顔を向けた。
「いらっしゃいませ」




